緋色のお気に入りの歌一覧
鴫沢葦穂
降りしきる雨に顔向け池の中青鷺一羽凛と背を張る
42
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舞
手を取れば恥ずかしがりて払い避くおぼこでもなし愚か吾が妻
9
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たんぽぽすずめ。
降る星を包みて撒けり朝の陽を掴む人こそ素晴らしきかな
14
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まるたまる
パラレルな飛行機雲は美しい実らせなくていい恋のまま
13
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たんぽぽすずめ。
氷雨降る川瀬の岸に紅葉せり桜へ消せぬ恋の想い出
16
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紫苑
灰いろの水なりし子の影のごと片夕暮れに冬揺らぎ立つ
10
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あき
乾かない洗濯物に占拠され部屋の隅にてちいさく生きる
21
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悠々
呪はれし村にあらねどふるさとの荒れ果てし田に搖れるコスモス
20
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由良
みっしりと雲が詰まった闇空をこじ開けるよう射し込む月光
7
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シュンイチ
木漏れ日のひろがる限りきみといてクラスルームの果てしなき恋
9
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みやこうまし
草叢に微かに響く小太鼓やつぶら千両の赤いが踊る
8
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そらの珊瑚
透明の糸でセーター編んでますクリスマスまでに出来ればいいな
5
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浅草大将
ぬばたまの夜のしじまに雨冷えて我に葡萄のひと房もなし
12
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つきの
人々の祈りが揺れて刻まれて手垢の塔よコスモス寺よ
4
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まるたまる
片隅をぼんやり照らす存在だあなたのための太陽になる
8
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ケンイチ
圧し掛かる冬を逃るる空はなし嘗ての風はいづこに迷ふ
10
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はな
痛くてもがまんしたけどこの靴もガラスの靴じゃなかったみたい
25
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そらの珊瑚
読みさしのページに飛んだ爪のかけら今日の栞にしてしまおうか
7
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聴雨
蒼き星ま白き月のささやきを眠れぬ夜のまくら辺に置く
16
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翡翠
嫁ぎたる娘の部屋の暗きゆゑしばし明かりを点す秋の夜
11
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