KENのお気に入りの歌一覧
行宮偏(仮之名)
風あるも蒸し暑き棚曇り この降る降らぬにぞ浜は呼ぶべし
10
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滝川昌之
嬉し気な梅雨の晴れ間の囀りと「それっ」と出てくる散歩の犬と
18
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灰色猫
海からの恵みを祀り生きてゆくすべての魚は神からの使者
20
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滝川昌之
梅雨空に積み上げられて脱衣場に溜まる衣類を妻にらみおり
15
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舞
ペガサスの飛翔の余韻北の国清し風吹く空広き街
8
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詠み人知らず
芍薬のひと枝手折る梅雨晴れ間備前の花入に嫌がる素振り
12
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リクシアナ
故郷は樹齢の底に横たわり摘む手なくして実桜熟れる
15
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リクシアナ
初蝉の鳴きて褪せゆく古カルテ五年の日々を結わえて清し
17
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横井 信
駅前にひとつふたつと傘ひらく濡れているのは君とアサガオ
9
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横井 信
霧雨にやさしく揺れるアサガオの花は黙って待つ青い空
11
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灰色猫
ぽつぽつと降る雨音に織姫の恋を占う水無月の夜
22
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滝川昌之
一善がうまく伝わり会釈などひとつ受ければそれで好日
23
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滝川昌之
鑑賞会 灯って魅せる蛍火はちまたに流行る闇の営業
15
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コタロー
草を刈る音の響きの絶え間無く風の吹かない夏の暑さよ
5
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コタロー
中空の雲の白々漂つてクリームパフェの食べたい氣持ち
6
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コタロー
梅雨晴間ウキウキ氣分冷めやらず一日を廻る洗濯機の音
10
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コタロー
飛ぶものを飛ばせるほどに空青く足長蜂は花を嗅ぎけり
9
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横井 信
踏み出した頭の上で弧を描きツバメの駆ける夏はこれから
12
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滝川昌之
自覚はある 若手社員とずれてきた荷物とならず範を見せたし
18
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横井 信
水無月のきらめくみどり見下ろして下弦の月へ飛び立つカラス
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