ななかまどのお気に入りの歌一覧
音蔵 雅秀
あの頃は 速足スイスイ抜き歩く 今はノソノソ 婆に抜かれる
2
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恵雪
平安のいにしへ人も味はひき瀬田川渡る心地よき風
13
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由縁
詮もなく心配するがわれの常 縁切れた人足引く様を
1
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滝川昌之
文庫本顔にのせたままうたた寝をテラスでできる素敵な季節
14
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兎桃
山行けば名を知らぬ鳥繁く鳴く汝の縄張を侵す気なくに
7
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さえね
倒れたる父の日めくり三月のままめくられず五月となれり
7
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美生子
月明り頼りに二人歩く道あれは十五の夏祭りの夜
11
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横井 信
踏み切りをゆっくり渡る耕運機五月の風が追い抜いて行く
11
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うすべに
初夏告げる川風ながれ鯉およぐ 新緑似合うこどもの歓声
9
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茂作
夏ながら朗ら朗らにうぐひすの 鳴けば忘るる今日の暑さは
12
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舞
幼げなウブなカップル右左肩は触れつつ手は游ぎつつ
6
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音蔵 雅秀
心とは何処にありや 人の内 この世で一番不可思議なもの
2
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ガビー
近所にて安い総菜買い求め 旅の奢りのリセットとする
3
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恵雪
境内に鮮やか繁る青もみじ木漏れ日眩し石山詣
10
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へし切
夕闇に浮かぶカラーの花白くワルツを踊る姿にも似て
12
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トウジさん
至く場所がまだ見えぬから先へ行く悪童ネリを踏み越えてなほ
3
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継海
立夏なる暦の中で文字踊るスカイブルーの空から燕
6
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滝川昌之
無言での男同士のハグがある退職してゆく同僚などと
17
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波端
初夏の海桐花に蝶の羽根の震る異界の空の靑透かしてむ
5
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うすべに
まっすぐに水平線のくぎる空 海の青さにこころ拡げる
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