三沢左右のお気に入りの歌一覧
まるたまる
眼鏡なきこの世は霧に包まれてモザイクの人われに手を振る
17
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白亜
想ひの糸 ことばの粒をちりばめて織られてゆく深き藍色
18
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由良
完全な丸にはなれない自分を重ねて見ていた十三夜の月
13
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みつば
ノートにはNOと言えない僕の音 脳のつぶやきのうのうと描く
6
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光源氏
入り日なす眞野の宿りに隱れども未練を殘す後の旅立ち
11
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薫智
穏やかに僕の調子を狂わせる控えめな笑み僕は堕ちてく
12
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月澄
待ち侘びた夜の帳を切り裂くはむかし恋したよばい星かな
12
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でくのぼう
いまもなほ野原に刺さる漁船あり荒野の村に女郎花咲き
18
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大獏
息をのむ音は弾かれ破裂する1秒間の悠久の刻
7
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光源氏
何くれと月にまぎらす阿波の海君來る夜半の風ぞかなしき
10
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七色コイン
冬に言う きみはゆっくり 来てくれよ 冬が答える ままならぬこと
16
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たんぽぽすずめ。
薄着でも近づくほどに原チャリと君へ色めく秋の心辺
9
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まるたまる
水面の月音たてて崩れおり君へと急ぐ舟漕ぎゆけば
13
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たんぽぽすずめ。
屋上で逢えた二人の行く先に雲の間の陽は扉の如く
9
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河のほとり
しばらくは風な散らしそ垣の露かなしき宿と人の知るべし
11
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シュンイチ
せつなさをドミノみたいに並べるの倒せば空になれる気がして
8
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葵の助
明日の朝どこが痛いと泣くのだろう三日ぶりに幼稚園行く子は
5
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七色コイン
柘榴咲く木から一房盗み食う 僕と似ているすぐ泣くところ
14
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紫苑
訥々と耳に優しき訛りもて呼ばるる己が名をし愛で初む
13
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光源氏
みだれ舞ふ都わすれの鳥の聲あひ見る夜半の月のかげりに
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