KENのお気に入りの歌一覧
ななかまど
冬はもう忘れたはずの春の日の足の小指にうずく霜焼け
10
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灰色猫
春風のさゆらぐ丘をふわふわと綿毛のように歩きましたね
15
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名鈴
時毎の 親各の 願ひ込め 名は身にでなく 魂に付けらる
10
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滝川昌之
窮屈に縛る制服ぬぐ春に大人スーツへきる躾け糸
16
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青き銀椀
花びらのみな咲き上がる木蓮の空を目指してまつすぐな幹
13
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秋日好
勝手口閉じれば小鳥集い来るパン屑やるか眺めていようか
11
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ななかまど
廃炉まつ原子炉人を睨みおり好みてわれはここに立たずよ
10
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名鈴
作りたる 心の内の 我が庭は あなあさましや 己の映し
13
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滝川昌之
伸び縮みもつれはしても断たれずに恋から老いへ繋いだ朱糸
17
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灰色猫
難病の子らに寄り添う老犬は傷の深さを医師よりも知る
17
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灰色猫
大人への反抗としてかるぴすの原液を飲む禁忌を犯す
12
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横井 信
歓声の遠のいて行く青空をそっとのぞいた土筆の頭
14
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夢士
白鷺の餌を食む川に春の風散歩の路に花咲き出づる
12
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横井 信
もう一歩 前へと進む五センチは足を引きずる自分の速度
12
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ななかまど
一条の光となりて走り来る帰れぬ街に鉄の道ゆく
11
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恣翁
薄暮れの庭に 雀の多く来て 遊ぶ春の日 長くなりけり
16
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夏深
しくじりも笑い飛ばせり生ビール一杯の為せる業と知りつつ
11
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青き銀椀
人の丈越すほどなれば三人で鉢植ゑ代へる木瓜の花なり
7
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横井 信
窓側の頬にぬくもり感じれば緑に芽吹く大地のちから
12
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滝川昌之
ねえ誰かオリンピックのチケットをマスクに交換してくれないか
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