KENのお気に入りの歌一覧
うすべに
桜咲く 足あと消えた静けさに 錆びる鉄棒校庭の隅
9
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里香
ちらほらと咲くむらさきを見納めに遠く眺めてその地を去りぬ
10
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ななかまど
蠢くという字に春の虫の這う鬱なる虫と躁なる虫と
10
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曳尾庵燕雀迂人
独り逝く 彼の道程に 人多く気付かせばやな 志村、うしろ!と
7
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舞
花を待つ北の国にも先駆けてまず乙女子の春を装おう
10
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横井 信
花散らす風の夜にも朝は来るみどりまぶしく混み合う電車
8
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恣翁
和紙を漉きし指の毛細血管を 繊維偲はゆ 陽に透かすれば
17
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名鈴
情けなし 頻る軍を 知りたれば 慈悲の心の 世に満ちにしが
11
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青き銀椀
毎日を悔やみてをれば気が付きてマスク一つなど作りてみたり
12
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灰色猫
晴れ晴れと桜吹雪を歩みゆく死出の門出を迎えたように
9
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灰色猫
来世には桜に生まれてみませんか風に生まれて君に会いたい
13
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灰色猫
教室の君の机にひとふさの桜手向ける卒業の日
11
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滝川昌之
直向きに守る命は二人分つらき妊婦に届かぬマスク
14
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夢士
夜桜よひとり路行く吾の影にうれし涙か はらりはらりと
10
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可不可
人間が地球むしばむウイルスで コロナはワクチンといふ見方も
10
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ななかまど
手のひらの小さき命うごかざる故郷の空いまは帰れず
9
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名鈴
否びらず 取り為し入るる 日の本の 神神かつて 負けし例なし
10
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舞
かたき芽に滴り落ちて花解けと優しげに降る卯の月の雨
10
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滝川昌之
四月バカ嘘で笑える気配無く嘘だと思いたいウィルス禍
13
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灰色猫
またひとつ歳をかさねる儚げな桜とともに老いゆきながら
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