詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
薄暮れの 水平線は 藍鉄の 振動したる 船窓の弦
19
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恣翁
項垂れて歩む 姉妹の 彼方には 風に揺らげる 日輪の見ゆ
29
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恣翁
濛々と 白雨の飛沫 吹き込めり 湿りし土の匂ひと 共に
16
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恣翁
冬支度 雑事に感け 為ざりしに 先づ 普段着を仕立て直さむ
13
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恣翁
若き頃 聞くも厭ひし 説教の 我が口吐きて 出で来たるとは
22
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恣翁
鴛鴦は 別離知らねば 蓮の実を 投げて 暫しの相思教へむ
16
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恣翁
乱視なる 我が眼には 交番の 赤き灯りも 薊と映る
17
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恣翁
格子戸の奧の 茶室に 干涸らびし 厚き苔置く 庇ぞ見ゆる
11
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恣翁
竹影の 揺れて 階掃へども 散りぬる紅葉 微動だにせず
14
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恣翁
池の面に 朝餉の白煙 漂ひて 跡を残して 水鳥の立つ
17
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恣翁
冬の陽は 空気に漉され やはらかく 干せる蒲団に 当たりて居りぬ
18
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恣翁
夕映えは 寒気を 暫し和らげて 蜜柑色にぞ 壁を染めゆく
23
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恣翁
旧懐の酒酣に 耳熱く 白髪忘れて 若者のごと
18
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恣翁
巷にて 夢貪れる暁に 路上の人や 落葉焚くらむ
18
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恣翁
原色の 千切れるほどに 回りたる 風車こそ 怪しかりけれ
16
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恣翁
道端の 黒き裸の樹の枝は 鋭く夜空 突き刺してけり
12
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恣翁
青空を 切り抜き振れる 鞦韆の 児の声響く 冬の公園
19
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恣翁
葉を落とし 露になりし 鸛の巣を 酔ひに任せて 数へたるかも
13
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恣翁
ポケットの 両手を出して 夕刊を 読む気も起きぬ 帰宅の電車
19
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恣翁
冬の陽を じっと楽しむ蠅となり 球追ふ吾子を 見守りてけり
16
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