恣翁のお気に入りの歌一覧
みなみぐち
苛立ちを膝で表現する人と同じ電車に乗り合わす昼
4
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千巻
帰り道青きどんぐり転がりぬ汗はにじめど秋が近づく
4
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詠み人知らず
幼き日通った海に立ってみる波は昔と変わらないまま
6
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卯月
あの頃の気持ちはとうに枯れ果てて君にもらった釦の行方
8
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みみどり
みどりごを抱ゐて街ゆく夫を見れば眩しいくらゐにイクメンドヤ顏
4
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紫苑
気怠げに葉月の蝉の降るところ睦みし影の添うて憩へる
12
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さくらこ
ほんとうの君を知りたい海原に投げた小瓶の中で震える
5
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聴雨
白壁にとどまる秋の透明な陽だまりの如き言葉しみ来ぬ
12
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元円
ひと歳の命引き継ぎ鳴く虫に吾の望みの貧しさを知る
11
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ふきのとう
隣人は我なつかしみ亡き母の思い出話に泣き笑いする
12
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舞
残る夏寂しげに鳴る風鈴にまだ生きてると蝉の応えて
12
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価格未定
眠いのは実験中のフラスコの酸で溺れる妖精のせい
6
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詠み人知らず
やむるときになりてはじめておもいたり教師がどれだけ生き甲斐だったか
8
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平 美盛
仰ぎ見た 蒼空に飛ぶ 赤とんぼ 秋の気配が あちらこちらに
6
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さささささ
初恋のクラスメートと同じ姓の気になる歌人若山牧水
9
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さる
いつか来た道と思ひてわが孫の話ききつつ昔を思ふ
11
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けにちん
目の前に立つ無精髭をたくわえた人が自分と5秒後に知る
4
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ゆうくん
螻蛄鳴けり 耳に一縷の 夢残し 夜明けとともに 眠る地の歌
2
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ケンイチ
倉庫しか見えぬホテルに篭りいて更けゆく花の都の夜は
16
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元円
高台のテニスコートのフェンス沿い伸びた草にも秋の風吹く
7
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