恣翁のお気に入りの歌一覧
悠々
なにもかもすべて失くして噛みしめる生きる悲しみ生きる喜び
23
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風橋 平
風のごとく口笛きこゆ応へむとしたる唇かはくをもわすれ
4
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三嶋
シャッターをきる刹那さえ惜しいほど 見惚れてたのは景色じゃなくて
7
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詠み人知らず
ぶらぶらと写真とるまで復活す今の体調このまま続け
12
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ケンイチ
傍らに日のゐて雲の上にゆだぬ生命はあをに増してはかなし
10
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ほたる
前世では男の子だったかもしれぬ工事現場のクレーンが好き
11
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元円
街灯に浮かぶ水面を凝視して深夜の浅瀬に青鷺の立つ
8
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舞
解き放つひと時だけと知りつつも酒に紛ぎらす一日の憂さ
3
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小夜子
夕立に母の涙が重なって無力なわたしを打ちつけている
9
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悠々
寢ては夢さめてうつつの地響きに今も心の被災つづけり
15
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陽だまり
叶わぬと知りつつ焦がれる恋よりも本気と取られぬ恋は苦しい
8
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たんぽぽすずめ。
詠んでいる今が未来へ繋がると伝える如き古今和歌集
21
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紫草
朝陽さす齡きざみし手の甲の ゆるりと皺をなぜてみるかな
13
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紫草
この胸のふるえを素直にことばにし 歌に詠めたらしあわせでしょう?
10
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葵の助
我の膝いつまで枕にして眠る子が暖かき秋の週末
6
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葵の助
まだちっちゃい身体は悲鳴上げるよね 五日目の朝、背中よしよし
3
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笑能子
つらつらと箪笥の底に籠るもの風を通して追い遣ってみる
7
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詠み人知らず
秋の風 冷たくなるほど 冴える空ささやくように 星は瞬く
3
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紫苑
君愛でし首の黒子を覆ひつつそぞろ語らぬ薔薇のスカーフ
13
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ベイジー
闇夜ゆえ落ちる涙は道しるべ 父を探して 合わす両の手
15
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