狭霧のお気に入りの歌一覧
紫苑
地震ふるに開きたる戸より迷ひ出し猫戻れるをただ抱きしむる
25
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芳立
わが里にひげ振りまどふ大なまづ天ぷらにして食はましものを
11
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聴雨
花ひとつ綻ぶけさの枝垂れ梅蒼き祈りのくちびるに似て
11
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山桃
見ぬ人をまたとほざけて戻り寒あふことかたき蕾うつ雪
6
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浅草大将
春の陽を湛へぬるめる池の面にさざなみ立てば風なほ寒し
17
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詠み人知らず
降る雪を花はらからと思ひてやわが宿に今日木蓮咲きぬ
15
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芳立
蒼穹にとけましものを如月のみぞれに閉づるこころなるかな
13
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まるたまる
触れられたところを一人思い出す最初はくちびる もう熱い息
18
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まるたまる
薄くなる衣に反し厚くなる脂肪を摘まむ春の憂鬱
18
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しらたき
猫たちが愛しあってる傍らを通り過ぎればにらまれる春
9
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半格斎
湯あがりのおみな児の髮乾かして父は執事のごとくふるまふ
16
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半格斎
ぬばたまの凍れる闇に篠笛の音色たゆとう浮き舟の月
10
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紫苑
謗らるる世を厭うても宜なるに身を捨つるこそ常にあらざり
13
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詠み人知らず
やよや雲いまさかりなる梅が香をまとひて渡れ君があたりに
26
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詠み人知らず
畦畔はくづれて堅田となりにけりあきつの羽かげ薄きゆふぐれ
18
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詠み人知らず
わが恋は誰ぞしらねど泡沫のただ携帯と酒のみぞ知る
16
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詠み人知らず
春めくや隣の稚児の歩みいて暗き世憂う吾に光射す
10
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詠み人知らず
小袋が多いラーメン小癪なりチキンラーメンシンプルで好き
8
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たえなかすず
恋愛線の長さに笑いころげてるそれが不運と知らずにきみは
9
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たえなかすず
わたくしは何度も咲きますきみがもし恋死にすると知った春でも
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