KENのお気に入りの歌一覧
恣翁
初夏の風は わづかに紗を揺らし 午後の空気を震はせたるか
20
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うすべに
長雨に朽ちる卯の花突然の夕陽に映えてほほえむ童女
10
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横井 信
濡れた傘ぐっとにぎって車内へと疲れた顔で乗り込むマスク
11
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葛城
斯かる折り吹聽せざるにしくはなし皆つつしみてやり過ごすべし
9
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ななかまど
薔薇に降る雨をひととき眺めおり命わきたつ小満の朝
12
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音弥
はるばると村越え山越え草分けてなおグリーンに親しみたきか
8
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名鈴
五月雨の ながめ何時しか ふけにけり 覚えぬままに よぢかくなりぬ
15
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滝川昌之
危うげな翅を湿らす梅雨雲に光求めるウスバカゲロウ
19
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へし切
憂き空にもの思ひおれば清らかに白きカラーの花は咲きけり
14
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名鈴
しづたまき数にもあらぬ身の恋に逸りて見たる甘き夢はつ
8
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滝川昌之
松かさは雨には閉じる天邪鬼 晴れて干される傘だけ真似て
15
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横井 信
梅雨空のつづく街角 アジサイの花にうつろう夏の足音
16
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桃山
捧げよう大枚費やし君たちの最期の晩餐にぎやかなれと
7
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御宿川蝉
窓ごしに 雨の音のみ聞こえくる このまま靜かに 晴れるを待つか
6
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ななかまど
鉛筆は売り場を変えて澄まし顔文房具いまステーショナリー
12
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へし切
むら雨の朝に露置くあふひ草てる日を慕ふ色をそへつつ
16
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へし切
さわやかな五月の空は雲隠れ心もしのに眺め暮らしつ
19
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あぶく
かしましく初音を告げる夏鳥のうた梅雨晴れのまどろみに聞く
14
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滝川昌之
合唱も吹奏楽も無き世情 音楽室に澱む閑静
20
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名鈴
なきなきて 心の色の 滲みけむ ほととぎすの口 我が両の眼
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