さいおんのお気に入りの歌一覧
ななかまど
空を指す枝ことごとく寒そうに藍ひと色に北斎の空
18
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横井 信
年の瀬の駅で見上げる青空の消えゆく月へ鳩の羽ばたき
13
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KEN
凍てつきぬ 形留めぬ 性なれど 高窓の玻璃 月の写し身
13
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青き銀椀
夜が明けてつづく思ひを厨にて立ち尽くしても汝を読むらむ
8
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音弥
飯会の予約は何処もいっぱいで悪戦苦闘の末に家飯
12
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名鈴
問ふ人の あらばや言はむ 立ち別れ 言ひ知らず増す 恋ふる心を
24
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茂作
蹈み入るを足も迷へる霜柱 ほどなく消へる命なりせば
20
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名鈴
微睡めど 片敷寒み 風の音に 寝聡く目覚め つとうち明かす
65
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KEN
窓の燈の 次ひに消ゆる 子の四つに 限り月夜の 闇を知るかも
13
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名鈴
霜枯れの 色ばかりなる 草の原 縁の紫 一つだに無し
41
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恣翁
寒々と涸れたる川の網代木に 身動ぎもせで俯く鴉
17
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水色一揆
かやねずみまろびつ誘う密やかな風の下道ゆめさらさらに
3
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名鈴
北山の 雪降る様は 聞きしかど 西の海こそ 知らまほしけれ
45
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へし切
知は 時に刃のごとく 傷つける 情けの鞘に良く収むべし
15
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名鈴
散り積もる 木の葉を濡らす むら時雨 名残に袖も 色に染めけり
22
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こうは
冬になり期待していた積る雪なかなか積もらずああ雪合戦
12
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朝比奈
冷たさもいよいよ沁みる師走なか聞くは友住む街の初雪
17
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滝川昌之
冬の朝 寝床に残す温もりを人は未練と呼ぶのでしょうか
16
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只野ハル
夕暮れの電車の中で人々はスマホの中に存在を消す
4
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青き銀椀
明星は東よりと定まれし今宵のよくは見ゆる空かな
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