うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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由良
雨上がり白い蕾のパンジーが春を夢見る雫眩しく
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由良
工場のアルミの光無機質に秩序を保ってゆらゆら遊ぶ
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ちはる
雨が降る 街の全てを 洗ひ出す絶望失望 哀しみさへも
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ちはる
誰のために 此処にいるのか わからない貴方の為に いたはずなのに
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ちはる
影のように 身を潜めてた 愚かさを纏った己が 気付かれぬよう
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ちはる
いざ飛ばん次なる世界期は熟した己なら出来るそう信じて
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栞
人の海 はぐれぬように手をつなぎ二人は天に逆らって進む
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のびのび
殴るのと同じ破壊力で放たれる 女じゃなければ殴ってるぜ
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メガネ
障害と共に生きゆく子供らのいのちのうたの力強さよ
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メガネ
あまたなるうたの生まれしこの庭の片隅に咲く小花いとおし
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栗かのこ
あの女が 嫌いな煙草を 吹かす夜 空のグラスに 紫煙は絡む
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メガネ
金網の網間をくぐりて伸びゆきぬ名も無き草の生きゆく様見ゆ
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のびのび
親友と呼んでくれるから親友ということにしてあるただの隣人
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詠み人知らず
北風のわたった跡を道と為しコヨーテは独り荒野を駆ける
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田中ましろ
東京の日没はすこし早いです 夕陽がビルに落ちるよ 母さん
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さる
これまでに 出会ひし人の 多かりき別れし人も 少なくはなし
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山本克夫
鈍行電車の窓枠に置かれた懐かしい冷凍みかん温める春の日
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山本克夫
軽やかなフランス映画を見たあとに買う揚げたてのフレンチフライ
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山本克夫
とても高いビルを見上げる時の注意書き首の角度は三十度まで
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仁 呼
墨場の 薫り懷かし 友の文 小筆が誘ふ 日展近し
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