うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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さえね
降りやまぬ雨の音こそたらちねの母の子宮にききし音かも
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秋日好
日程の全てを終えて斜に見る天井の灯り侘しく落とす
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うすべに
ながめれば涙をためるあじさいに逝きて帰らぬおもかげ思う
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痴光山
「青春」は黙して通り過ぎたるも 「老秋」にいま絡みつかれて
7
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へし切
はちす葉の花こそ人はならふべし濁りにしまぬ心なりけり
14
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痴光山
歌丸と楽太郎、木久蔵のはちゃめちゃに吹きし「笑点」いまはむかしに
3
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ＫＥＮ
蓮の花 触るる風抜け時透ける 人のうつせみ霞ヶ沼の
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舞
火の酒に浮かぶ氷のカラコロと音にさえ酔う二人いる夜
10
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茂作
老いづきて往にし方人の文を讀み ゆかりし土地を訪ふぞ嬉しき
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横井 信
おだやかに畑で育つ夏野菜そっと眺めて駅まで歩く
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Aquarius
腹は鳴る喉から上は嘔吐いてる矛盾嫌いの矛盾疾病
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ななかまど
日傘にて強き陽のなか歩きおりか弱き男児をひととき演ず
13
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天野まどか
白球は雲の峰へと消えてゆきまた背が伸びる夏の少年
3
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天野まどか
何事もなく過ぎた日の晩餐の素麺啜る音高らかに
7
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痴光山
「ああ青春」の想い出淡き老いはいま 辿りて拾ふ「あれぞ青春」
4
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へし切
年古れどまだまだ青き心持て残る齢を空より青く
15
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桜田 武
忍び寄る老化「俺は不死身だ」と言う元気が欲しい喜寿前にして
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音蔵 雅秀
古の背広がずらり クローゼット 虫食い気にする もう着ないのに
1
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舞
母の笑み父の背などを夢に見てひととき子へと戻る朝かな
10
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茂作
朝顏の短きいのち見つるより われ恙なき明日祈らん
14
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