うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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花柊
冬枯れの庭先の薔薇紅明かく冷たき棘は我の身を刺す
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花柊
冬庭に薔薇は一輪ひと片の紅を残して崩れ終へり
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しまじま
ぬばだまの 夜にしらしめむ かたばみの あわれ闇夜に 閉じざるを得ず
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ノリノリ
プランターで二羽の子雀砂遊びガラス戸引く手ちょっとためらふ
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みやこうまし
時雨去り梅の枝穂に落日の光たまりて蕾みゆらげり
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聴雨
梅の香に瑠璃鳥つどひふたたびの時知らぬ雪は深々と舞ふ
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ゆうくん
水墨を 水彩の絵に 染めていま 風の絵筆が 春を描いて
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紫苑
青き香をはなつ酢橘をてのひらに包めばひと日華やぎにけり
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かぐら
微熱の樹ときほぐせばまだ言葉知らず本が語りて芯が問わない
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詠み人知らず
歩み留めふと群青を見上げれば星座が供に旅をしている
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浅草大将
行くならばかくもながとの夏よりも秋よし台に風の立つ頃
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河のほとり
白波も花とや見ゆる塩釜のかすみの浦を渡る舟人
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しまじま
枯れ果てて 一葉なりなむ バラの木に も少し待たむ 春はそこなり
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しまじま
衣更着の さらに一枚 羽織りたる 純白無垢な 雪画廊なり
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しまじま
寒風に 震えわななく こぶしの木 つややか無垢に 蕾いとしき
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しまじま
身にあたる 寒風吹くも 花ぐわし 梅咲きやがて 春模様来む
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工藤吉生
凍ってる地面を見てる すべるとこ すべらないとこ わからないとこ
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みやこうまし
梅園に紅白混じえ梅の花こもごも咲けり三寒四温
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聴雨
きぞふたつけさ五つ咲き梅の花色なき雨のこころは知らず
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聴雨
人けなき山里に降るまつすぐな雨に浮き立つ菜の花おぼろ
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