うたの一覧
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むらさきの
おとうとを 泣いて思へど 帰らぬを 永久の別れと 知つていたなら
19
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目薬
燃え盡きて灰になりてもまだ殘る消えることなど思ひもつかぬ
14
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車男
ガジェットに株価やニュースを表示させ施設暮らしを吾は楽しむ
1
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辰定
人殺め 我を碎きて 戰勝ち 消えし多きの 儚きをしる
3
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空魚
墓石に ホテルネオンの 映り込み 秋の長雨 独り身に凍む
5
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奇妙丸
締まりよし色艷やかな貝あはせ桃色吐息はだ紅葉
6
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まこと
撮らせてといえずに盗みぼけていた萎えいく自信 腕もこころも
3
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まこと
秋寒し身過ぎよ過ぎに敗れたり歩みすすめんもとにもどりて
3
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空魚
ビル風に 負けじ世界を 飛ばむとす サラリイマンに 西日の刺さる
1
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まこと
絵を描くはかくの如しやディジカメで景色切 り取り色を合わせて
1
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空魚
指先に 冬の深さの 凍み入りて 神経伝い 心まで冷ゆ
0
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空魚
首都高の 防音壁に 影動く 烏が一つ 跳ね回りおり
3
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空魚
八十の 死に化粧の紅 美しく 顔を上げれば 空ただ青く
7
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空魚
天となる 優しき人の 遺し歌 空で詠むなら 持ちてゆけるか
16
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空魚
花の散る 竜閑橋に 猫は鳴き 赤煉瓦を踏む 我は早足
0
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満月華
柿色の帰宅路あゆみ目に浮かぶ吾子の笑顏とあかいほつぺた
5
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詠み人知らず
ちつくせう逸る心と裏腹に考へども考へどもうたは浮かばず
7
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空魚
鴬は 化粧の坂に 鳴き競い 森たち上がり 陽に輝けり
2
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空魚
黒猫は 竜閑橋の 闇に溶け 三毛は煉瓦に 交じり何処か
3
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善儒坊
蟲の音に 耳を傾け うたたねの 寒氣を感じ 夢と氣附く
2
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