うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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詠み人知らず
寒い朝 昼も寒けりゃ 夜寒い懐寒くて 心も寒い
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まこと
ゲリラ雨集めて巧みに浸透す都市の生態ひそ かに息づく
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fontkana
受話器持ち 主人はいません 息子言う玄関先で はちあわせ
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まこと
不具合を説明できずに修理出すハードかソフトかわからぬままに
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車男
パソコンと電動車椅子なかりせば寝たきりになるわれも歌詠む
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星子
思はれて思ひて波にさらはれて濱邊に書きしへのへのもへじ
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紫苑
転送のメールがないと怒る君 食べないでねと呟く私
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東大寺
北国の 旅の途中の 宿の夜 古風な女の 情け嬉しく
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ヨシユキ
またあした またあしたまた あたしまた のらりくらりと まぁダメ人間
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空魚
色のない 街目睫を 過ぎゆきて 東雲の空 孤独に燃ゆる
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空魚
窓に立つ 死を待つばかりの 老人が 庭の家人に 手を振ってゐる
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空魚
朧月 柔しく霞み 誘いかけ 影は濁りて 陰は白じむ
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空魚
列車去り プラットフォームに 舞い込んだ 一枚の雪 触れぬ間に消ゆ
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空魚
始発待ち 陽の現れて アスファルト 我が影走り 犬と競いし
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ぼたん
手のひらに 入りこむね と包囲され 蛇腹の恋が いましなりゆく
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空魚
父の盛る 雪の小山に 街の子が 駆けたシュプール 陽に消えてゆき
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空魚
友の去り 更地に雪の 残りたる いずこと問えず 忘れゆくかな
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空魚
すでに亡き 彼の書簡を 一つ持ち 冬田を越えて 来れば月蝕
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ぼたん
君の手が隠した 今日の色レェス いつもやさしく 引きちぎられてく
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空魚
遠ざかる プラットフォームの アナウンス 君の帰りの ないことを告ぐ
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