うたの一覧
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波江究一
心なきわが影は落つ草茎を曳くひたぶるの蟻の歩みに
4
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エズミ
どっちにも行けない 味方したくない また夜が明ける シャツブラウス着る
3
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エズミ
職はある 帰る部屋に待つ人もある 日暮れ家路に影を失う
8
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小春
時だけが ただ時だけが 癒すから今は静かに 委ねていよう
1
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山本克夫
金星のひかりの照らす操車場 貨車はむごんの眠りにおちて
3
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山本克夫
スパゲティくるくると巻き上げ食品サンプルの真似をして 笑った
1
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山本克夫
もう少し見守りましょう これは世界中の安心がねむる揺り篭
5
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山本克夫
だらだらと生きているうち哀しみの卵がまたひとつ街にうまれた
0
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月子
雨だねと 晴れているねと 他愛なく届くメールの 朝の幸せ
5
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虫武一俊
しまうまのしまを右から眺めても左から眺めてもしまうま
3
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詠み人知らず
来るはずもない人を待つことに飽き 渡さず捨てる参観の紙
2
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詠み人知らず
欠席を尋ねられたら出張と どうせあなたは何も出来ない
1
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詠み人知らず
三日間休めば世界変わりおり誰も動かぬ理科室へ行く
3
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詠み人知らず
「難しい子」か「純粋な子」かだれも私にねむる闇を知らない
4
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詠み人知らず
どこにいていいのかわからなかったから ここにいてよといわれたかった
14
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さる
君を待つ わが恋居れば 老ひらくの 夢か現か 君を抱きつ
1
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紫苑
夜半過ぎ最終列車の明かり行く 孤独のカプセルを幾つか乗せて
1
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向日葵
君想い 布団に潜る午前二時 隣の寝息 聞かぬふりして
3
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笑能子
ほうれん草瑞々しさと逞しさ自然の技の不思議を想う
1
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詩月恵
きみのうた今頃になって想い出す 泣きたくなるのは雨のせいだね
5
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