うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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さる
いつもより ふっくらとして さるすべり 暑さに燃へる かの君に似て
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酔無
夕飯の買い物メモに母の字で「仏壇の花」書き足してある
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庭鳥
血液の如し流れぞ丸の内お盆が去りて車がかえる
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赤橙黄緑
真っ直ぐな飛行機雲がふっくらな入道雲を突き抜けてゆき
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山本克夫
夏草のパイプオルガン大人びた少女の脇を抜けてゆく風
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山本克夫
熱帯夜爆破指令 ぼくら邪悪な夢にうなされて午前二時
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山本克夫
八月の向日葵は嘘つきました太陽と友達であるかのような
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古川亜希
淋しくて死ねるうさぎじゃないんだし生きていくには夢でも見なきゃ
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詠み人知らず
恨まれることは平気で満たせない飢えに怯える朝五時の月
4
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詠み人知らず
目が覚めて隣りに誰かいることは決して馴れてはいけない奇跡
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詠み人知らず
二本目のボンベイ・サファイア透き通る青は私の脊髄のいろ
4
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詠み人知らず
分かち合うことのできない愛の数だけほおばってみるチャイナ・マーブル
1
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卯月
お盆には間に合わねども吾が夫を祖父の墓前に紹介に行く
4
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銀ねず
それとなくもの思ひをれば いな ものを思ふふりにてあれば振り向く
5
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うにうに
行く夏の叫びでありたい 筋雲は流れるままに空高くある
7
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薔薇
気がつけば心にクサビ打ち込まれ囚われの身に星は降り来る
5
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えびフライ
こもれびをてにとることができるかとたなごころひらくわかきかがくしゃ
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ないち
うたいだせ星屑ラッパしんしんと輝く旋律天より降らせ
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真田 虫太郎
疾きこと あたかも風の 如くにて いずれも彼の 後塵を拝す
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紫苑
いつに変わらぬ週明けに夏去ぬと知らせるごとくアキアカネ飛ぶ
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