うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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たんぽぽすずめ。
誰も見ぬパントマイムを道化師が練習してた 日と思い込む
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falcon
板塀の内に鳴る鈴猫の子の毬や追ふらむ石蕗の陰
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只野ハル
詠えない日があると詠わない人に戻ってしまう気がする頬杖
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田中ましろ
にんげんのからだは６割が水だし涙はしばらく止まりそうもない
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栞
かじかんだ指先で打ったおはようのメールがきみをあたためたなら
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栞
踏みしめる落ち葉の鳴る音確かめて紅茶の色の季節を歩く
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まき
「期待さえしなきゃ絶望せずに済む」そんな妄想鼻で笑えよ
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紫苑
隠しつつ誘うしたたか 胸もとのスカーフに咲くルージュノワール
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凍
風呂上がり乳まるだしで泣く母を ぽかんと見上げるハムスターの死
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山本克夫
冬の夜のホタルイカのむれがつれゆく輝きそこねた最後のひかり
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山本克夫
ポケットの中には雪降るおとのしんしんと聞こえてくる冬のイヤホン
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山本克夫
帰るべき場所があるのでしょう夕暮れは小さく別れのことばを吐いた
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凍
大仰な寝返りをうつ深海の遠くに誰かの空咳を聞く
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まき
世界は、二千三百グラム分君の命で重くなったよ
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紫苑
ヘリの群れ爆音とともに旋回す獲物を探す鳥の目をして
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影待みつる
猫歌はネタがたっぷりあるけれど恋のネタなら 振っても出まへん
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武井れい
盆栽マンとお散歩君とお昼寝と前髪ちゃんとお手手をそっと
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影待みつる
悔しさを忘れるために詠む歌が増えていく吾壊れゆく吾
1
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まき
おかあさん、開けっばなしの冷蔵庫、いろんなものに謝ってる日
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水葉
かじかんだ両手開いて手を伸ばす光を浴びて光合成だ
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