うたの一覧
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芳立
北風に晴るる日ながらくもれるは出でぬ思ひの玻璃の窓かな
13
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卯月
六年の眠りの果ての暁に姫は目覚めの口づけを待つ
5
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栞
ふときみがこぼした言葉を北風が攫っていった 残った沈黙
5
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若楓
冬ざれに葦の上葉は朽ちるとも抱きしめている木々の花芽よ
11
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まるたまる
あなたが好きあなたの下駄箱が好きあなたのネームプレートが好き
9
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羽
あたたかな午前の鉢に水をやる見守ることの既視感のなか
11
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芳立
明星のあかぬこころをうたひつつ空のいづこに舟はたゆたふ
16
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芳立
ぬばたまの闇をやぶりて菩提樹の御座にさせるひかり妙なり
7
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山桃
よっぴいてひょうと放たる弓月の射干玉の的けだし君かも
13
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さる
あかつきの遠き旅路のやすかれと国威のかかる宇宙開発
6
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詠み人知らず
後悔に覆われた熱身をすくめ冷たい雨に奪われんとす
3
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紫苑
ものいはぬ機械のふたを開けし夜半ねぢは小皿にからりとまろぶ
22
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伊藤透雪
山燃ゆる 石山寺を染め上げて氷雨に濡れる いにしへの夢
5
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詠み人知らず
小松菜とハムをいれたポタージュはとてもいい味今までいちばん
10
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ころすけ
あたたかく迎えてくれる家がある おかえりなさいの拍手にかんしゃ
28
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舞
温泉に浸かる野猿に吾は妻を妻は我指し相似ると言う
14
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舞
朝に出て逝きて帰らず儚くも命哀しく人の無常の
5
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薫智
ザオラルが使えたならば試したい会いたい人が今もいるから
14
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薫智
オンラインゲームするとき職業は回復系で支援志願で
4
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狭霧
言の葉の馨り華やぎさんざめくこの円かなる歌の花園
7
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