うたの一覧
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田中ましろ
手のひらをひらひらとふるすこしだけわらうせなかをむける 止まって
8
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田中ましろ
追いかけて抱きしめたって君は行くだろう 背骨はまっすぐな壁
4
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田中ましろ
壊さずに抱きあうなんて繊細な力加減はできそうもない
30
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田中ましろ
明け方の月は消え入りそうなほど細くぼくらの恋に似ていた
6
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田中ましろ
あとはもうゆっくり離れるだけでしょう 軌道を逸らし笑う衛星
5
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紫苑
からだごとぶつかるやうに抱かれゆくすゑは荒磯のうたかたとなれ
19
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まるたまる
こうやって一つボルトが転がって壊れいくのだ私の自我は
9
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詠み人知らず
毘沙門の参道に咲くさざんかが紅葉にはゆる初冬の風景
9
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うみ
あの人と話しているとやってきた黄色いバスがそのドアを開けた
5
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芳立
あたらしい君の髪型すてきだと告げられなくてけふが三日目
15
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きびなご
久々に クラシックギター 膝に乗せ 奏でる曲は いい日旅だち
5
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七歌
ふと思い出したかのように 無機質な文字で伝える 「アイラヴユー」
3
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天野めぐみ
こんなにも空は青くて広いのに何を躊躇う巣の中の君
2
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七歌
「今までが 悪い夢でも構わない」遠くを見据えた笑顔で 彼は
1
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天野めぐみ
雨の日に窓から見てたあの雲はうつむく君に少し似ていた
1
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銀ねず
忙しい人がとなえる呪文です。自信がないとかもうだめだとか。
5
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七歌
「わたしはあなたがすきです」と 言えずに少女は不意に 空を見上げる
4
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山桃
風さそふ花のうらみにふる雪の松坂かけて今宵切らばや
8
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詠み人知らず
凍る風喉に張り付く年暮れの荒巻鮭は海を見据えて
3
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詠み人知らず
ゆっくりとため息ひとつつきまして小さくなった男の背中
4
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