うたの一覧
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やねうらねこ
太陽系第三惑星地球に立つ吾の目のまへを月昇りゆく
9
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やねうらねこ
袋には入らぬサイズの硝子板 霜ふる朝に取り残されて
3
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蜻
なき寝入りみた夢の中だいすきなガトーショコラをはんぶんこする
2
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只野ハル
汚水の表面に光る油膜を見た午後の水門の内側で
5
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只野ハル
高翼を支える華奢な鎖骨は予想外の機動に震え
2
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芳立
奥飛騨や谷間にはしる春水の声はいくよと聞こゆべきかな
8
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詠み人知らず
万花草が呼吸始めた。そして君も、窓を開けよう。春に敬礼!
4
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詠み人知らず
鳥の声ひとつ聞こへてこもりゆく陰影ふかき山の静寂
11
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詠み人知らず
瑞々し乙女のはだを食らふごと花つむ野辺に修羅はさまよふ
7
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詠み人知らず
光あれば闇なほ深き世の中をゴミ捨て場から鴉は見てをり
3
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詠み人知らず
輝へる影と舞ひ散る花びらをいかに分くべき春のせせらぎ
17
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詠み人知らず
風雪に耐へてもしかしあどけなく思ひ出にじむ庭の木の芽は
6
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柚々
咲きてすぐ散りゆく恋の花だとて我に殘りしありがたき夢
5
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シュンイチ
退屈なボケもかませるきみとまたちがう世界で出会ってみせる
16
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やねうらねこ
空港の駐車料金わりびきは誰かが釣り糸たれてるやうで
4
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やねうらねこ
影のない白きま昼に雪は降る山野に淡き春を眠らせ
9
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芳立
春の鳥ひと枝ひと枝に鳴きながらいまだ目覚めぬ桃つぼみかな
11
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さる
人間であること忘れたるひとのおそろしさ知るわれも同じか
8
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染季
裏山の藪をかき分け馴染みない電気芋虫街行きを知る
3
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くま太郎
「大好き」は求めないけど少しだけ「好き」になっては貰えませんか?
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