うたの一覧
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横井 信
ぼんやりと過ごした秋の夕暮れにやさしく届く川のせせらぎ
10
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飛和
ラベンダー香る小瓶を傾けて楽園に近づけるバスルーム
7
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日々草
木枯らしに穣りのあとの田はひとり ものも言わずに道を譲りぬ
4
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只野ハル
廊下の西の突き当りガラス越しの陽を浴びている眩しいのいい
2
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只野ハル
食事以上のイベントがない日曜の病室のベッドで不貞寝
2
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詠み人知らず
射干玉の蝶舞い降りて息づけば翅に抱ける光秘かに
3
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空き缶
蕁麻疹慣れっ子だけど他人から入れ墨よりも嫌われるかも
1
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夕夏
はろうぃんがたましいのしゅうかくさいににゅうじょうきせいあくまでせずに
1
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滝川昌之
ビュッフェではトレーを持って横滑りつい取り過ぎる目が欲しがれば
12
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ガビー
蝉の羽根一枚ほどの言伝を残せるだろうか 地上を去るとき
5
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ななかまど
唐松の落ち葉にひかる山路は登りゆく人黄金に染める
10
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詠み人知らず
まどろみて淡き想いが誘ひし紺の背広は数学を説く
18
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詠み人知らず
マフラーを風が解きてその端を君捉まえる毛糸は黄色
3
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夕夏
うたのひのおだいをみたらすとーりーおかしいっぱいつめこむかごに
2
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只野ハル
病室のベッドの上の小さな世界置いてきぼりの子供のようだ
4
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只野ハル
いい加減眠り待つのに飽きたからベッドを立てて目を閉じている
4
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只野ハル
午前4時ナースコールの音がするヘッドホン越しに聞こえくる
1
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へし切
君はなほ 記憶の中に美しく 吾老い惚れて恋ひてしがなと
11
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夕夏
せいひんをうってせいひんめざせくにせのびするよりちにあしつけよ
1
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夕夏
ていきんりきぎょうどりょくをそぐものかそれともかほごはたけのこやし
1
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