うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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石川順一
傷の川豊かな稲の実りかなまだまだ花の段階もあり
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夢士
蝉時雨止みて始まる演奏会エンマにオカメとツヅレサセかな
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長頼朝臣
東より来たる紅葉を遣するは侘び思ひける楓ならむや
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リクシアナ
コスモスの咲く道なりに独り行くコートの襞をつたう秋雨
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水色一揆
果たされぬ約束いくつ抱えきて綺羅に綺羅しく夕さりの雲
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大上
足元へ伸びる獻燈松の影縁に腰掛け池を肴に
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水色一揆
懸崖にしだれる椿の真白さに夢に入り行く山下小家
3
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高松 蓮
虫の音を 「をかし」と思えぬ 人あらば かわいそうにと 覚ゆる夕べ
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高松 蓮
久々に 夕日を受けて 帰る道 日はまだ長しと 安堵する秋
5
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高松 蓮
いたずらに 広がる雲の 隙間抜け 漏れ出ず夕日 一際明るし
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夕夏
ようようにあきめきたるもかんだんのさにせみのこえあわただしきや
5
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クロネコ
朝ぼらけ 狂騒追って 天見れば 轟く稲妻 龍の如し
7
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クロネコ
吹く風に 山の錦が 舞い降りて 受ける水面は 秋を装う
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さへき さうじん
生あらば老い衰ふは是非も無し 如何にながらへ如何に遇すか
8
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まあさ
早朝の 秋虫たちの ボリュームは ひと月前の 蝉時雨に似る
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恣翁
秋雨の凍みし音 耳に付きたるに いつか か細き蟋蟀の声
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舞
踏まれても踏まれてもなお雑草は見るひと無くもその花を咲く
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灰色猫
淘汰へと消えた真神の咆哮は新月の夜に蘇りおり
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灰色猫
黄緑の夏のもみじが大好きで参道ひとり愛でつつ登る
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灰色猫
虎として生まれたからには夫婦捨てひとり孤高を生きねばならぬ
16
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