挽歌
(2)
鈴木周凍
(男性)
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川が朝霧の中を流れる。霧の色合いで知る大屋根の方から、鳴きなれぬ鶯の声が聞こえる。頭の上では鳶のこえがする。きっと、そこから見れば私もただの影に過ぎないのだろう。
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令和七年八月六日