自然
(8)
詠み人知らず
佐保媛自身はもう去っていたけど、まだ山には彼女の裳裾の俤が残っていて、その薄い衣がするする、全てひきあげられて、筒媛が夏の少しざらついた粗い生地の衣をかける。 そんなイメージ。フアフア。
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平成三十年六月一日