カテゴリー: 挽歌

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詠み人:

もぢずり (女性)

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君は耳が大きな子だった。いつのまにか耳を引っ張り口をすぼめて鼠の真似をしてみせるようになった。珍しい行動だった。何度も何度も、母も何度も笑ってしまった。君は満足そうに離れた。

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平成二十四年十月十九日
思ひ出の吾子は母をば笑はさむと 耳ひっぱりてミッキーを模す