カテゴリー: 挽歌

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詠み人:

詠み人知らず (女性)

 
漁師だった母方の祖父は、私が11歳の頃に肺癌でこの世を去った。後に知ったのだが、祖父は癌が脳に転移してもなお海に出たいと願い続け、最後の一時帰宅の時に漁に出たという。

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平成二十四年六月十六日
「帰るべき港はいつもここにある」 得意げな目をした祖父の遺影