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(1)
詠み人知らず
(女性)
借りたシャツを渡し、助手席に向かおうと彼に背を向けた瞬間のことだった。彼の指先がわたしの背中をいたずらにすっとなぞったのだ。彼は謝ってくれたが、わたしの背にはその軌跡が熱く残っていた。
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光源氏
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平成二十三年九月七日
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