カテゴリー: 恋愛

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詠み人:

詠み人知らず (女性)

 
借りたシャツを渡し、助手席に向かおうと彼に背を向けた瞬間のことだった。彼の指先がわたしの背中をいたずらにすっとなぞったのだ。彼は謝ってくれたが、わたしの背にはその軌跡が熱く残っていた。

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光源氏

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平成二十三年九月七日
吾の背中なぞるその指が熱くて 心までもが溶けそうになる