シダさん
のうた一覧
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よる辺なきひとりの庵にかへりつき影の長々しきにおどろく
令和六年九月二十八日
1
正体見たり枯尾花、などと嘯いたと...
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「酷」過ぎて夏来にけらし涼しきは身の灼熱に馴らされぬらむ
令和六年九月十四日
1
昨今の四季は「夏酷夏冬」といつた...
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秋来ぬと暦には云ふ炎天の暑気を昔は夏と呼びけり
令和六年九月十四日
1
最近は季節も様変はりして、暦や歳...
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真夏には早しと覚ゆたそかれの風のぬるみの袖にからめば
令和六年七月五日
2
日が落ちても和らがぬ蒸し暑さに、...
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音なはずいとにふりけるきり雨のこの袖を地に縫ひ留めをりぬ
令和六年四月二十八日
5
止まぬ雨の所為にして、今日はもう...
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あけぼのの春は求むてふ処方箋 正気の沙汰も金次第とや
令和六年四月二十六日
1
いろいろと曖昧になりがちな季節で...
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啓蟄のいづこにやある寒空の春は暦にのみぞありける
令和六年三月二十六日
9
この頃は気候変動を恐るるばかり。
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山はだの早蕨の香を告ぐる風聞くべき人の已になき春
令和六年三月二十一日
11
山の香の吾に届けどむなしかりけり...
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暗渠より低きに流れうみの果て今は雲からわれ打つ霰
令和六年二月二十六日
3
「水は高きより低きに流る」などと...
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雲ひとつ立たぬ伏見の午の日に徒とや思ひ通る雨かも
令和六年二月二十六日
6
初午は随分と前に過ぎましたが、伏...
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つむ雪の我が家の外はかきけるを蹴れば山家の心地なりけり
令和六年二月六日
5
斯く云ひ得るは己が山家に在らねば...
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オリオンと吾との間いづれにも属さぬ夜間飛行の燈
令和六年一月十五日
5
少なくともあれは「地上の星」では...
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天高く跳ねて嘶く大見得の時ぞ馬脚は露はなりける
令和六年一月六日
7
前回の投稿で「過客」の振り仮名(...
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新年の蛇口をひらく 百代の過客ならむや流れ去る水
令和六年一月一日
5
インフラストラクチャーとは有難き...
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あかつきにつゆ見せざりし心こそおきなばいづれ露はなりけれ
令和五年十二月二十八日
5
どんなに親しい間柄でも、人前では...
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ふる霜のやがて消えにし俤の髪も今では白くなるらむ
令和五年十二月二十八日
7
今は疎遠なる人のふと思ひ出される...
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ゆく川の流れは絶えず百代の日をかけむとて網代編む夜半
令和五年十二月二十八日
8
この頃は月日の流れに溺れるばかり...
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同胞の手を打ち払ひ打ち払ひ我ぞ救はるべきと泣きをり
令和五年十月十七日
7
この類の念押しをすべきかも迷ひま...
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野の花の揺るれば色の鮮やぎて目にもさやかに見ゆる秋風
令和五年九月二十七日
10
異様な暑さは影を潜めてヒトには暮...
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極まればやがてしをれむ夏の気の満つる下よりほのめくや秋
令和五年八月九日
9
日が落ちた頃、先日よりも仄かに涼...
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