伊藤透雪のお気に入りの歌一覧
山桃
よびかわす声のまぼろし若聞きにほうほうとして山ふかきかな
5
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恣翁
階を 上りて丘の 社から 坐ろに望む 秋霖の晩
35
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舞
輝ける並木の道を二人して包まれ歩く光の渦を
9
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浅草大将
明けぬれば人の心もあらたまの年にまたふる寺のしら雪
11
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浅草大将
わが想ひまだ深草にまよふればいかに愛づべき墨染の花
18
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三沢左右
ぬばたまの夜を舐むるかに溶かす火の燃ゆる思ひを君や知るらん
21
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聴雨
緋のこころひた隠しをり花びらに金秋うつす曼珠沙華かな
13
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浅草大将
いまいづこながれながされ浮草の父がまよひし花街の母
14
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falcon
鈴懸をすぎて乙女の髮に吹く風の涼しき木洩れ陽の路
22
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恣翁
秋の日の 歩道の上に サルビアは 花瓣散らせり 血飛沫のごと
31
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光源氏
いづれまたまことの旅で逢ふものを今日の別れもかりそめの夢
17
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聴雨
降り初むるまだ不揃ひな雨音にまどろむ耳を傾ける夜半
17
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紫苑
秋雨のひと夜を洗ひし街のうへ六時の鐘は蒼空を渡れる
21
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若楓
恋すれば雨もまた良し水無月の紫陽花眺むひとつ傘にて
34
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垂々
六月のカレンダーには雨音と少しの晴れと別れの曲と
21
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ゆびきゅ
歩いてるぼくには明日が早すぎる 二度とない今日感じたいのに
25
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でくのぼう
さみだれに爪彈く弦の音色にも君を偲びて紫陽花眺むる
17
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秋桜
夢ならばせめてあなたに会えるまで眠り続けて口づけを待つ
21
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光源氏
果てもなき時の流れに涙して花は花なれ人も人なれ
45
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