久哲のお気に入りの歌一覧
むぎたうろす
バスタブのへりのわずかな平面の水玉ふたつ指でつないだ
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紫苑
ひとの子とそつくりに鳴く野良一匹見捨てもならず餌を運びをり
15
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山本克夫
画一にティッシュを配る僕たちのティッシュ配りが増え過ぎている
3
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浅草大将
泡沫の夢も真珠となりぬべしいまはうき世の浪に消ゆとも
15
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久地宗吾
なんて屋根!部屋の窓からいつも見る不安を煙とともに吹きつけ
3
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笠原宏美
南へと走る列車がひとひ見た夢かもしれぬ機械工場
3
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キヨム
この部屋に人間はぼくだけそのぼくをつかんで放ってからっぽにした
1
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まるたまる
寒戻りこほる蕾と思ひきや小雨にうねる桃色の波
9
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じゃこ
くそ甘い練乳みたいにもったりとした声がした おねえさん来た
9
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山本克夫
満月のひかりを手に持ちそこねてまた少し欠けてゆこうとする
1
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山本克夫
蛍烏賊あつめてひかる海沿いを最期に歩いてゆくのでしょうか
2
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山本克夫
昨夜言い過ぎたことが漂うだけの水槽に放つ朝色の魚
5
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紫苑
黄泉はなにゆえ黄ならむや黄砂飛びなべてをつつむ彼岸中日
8
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山本克夫
もうひとつあるとすればガラスの靴の片方が残されていた理由
1
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光源氏
めぐりあふ渡りの月に幾度か髪高らかに結ひて戀ふらむ
17
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紫苑
おぼつかな身ぬちを巡るかなりあの足跡もまた黄や春の風邪
8
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じゃこ
サボリではないと言い訳するように何回も押す偽流水音
2
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笠原宏美
親と子は分かりあへぬと云ふ君と三つ子の如き棒倒しせむ
7
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悠々
真っ白な百合の花より血の色に咲く芥子をこそ我は良しとす
12
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シュンイチ
プラタナス並木の道を過ぎ去ればもう僕らではいられないこと
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