粕春大君のお気に入りの歌一覧
桜園
薬膳を食し落ち着くわが身体くこの実ひとつ輝きて見ゆ
7
もっと見る
白亜
煙りゆく街のかたちや 夕立は鬼の唸りとおもふつかのま
13
もっと見る
紫苑
鳴きかはすひよどりのこゑとほざかり木守りひとつゆれる小春日
8
もっと見る
水中あやめ
手にとれば誰が袖分かず染む梅のうつりやすきは心なりけり
16
もっと見る
蔓葵
ふり続く雨のしづくもしらつゆもおなじはちすの玉とこそなれ
12
もっと見る
芳立
冬の夜のつひに明けゆく空ながら雲なほ暗きおのれなりけり
3
もっと見る
紫苑
大仏のしわひとつなき掌のうへに今宵ことしの初雪のふる
12
もっと見る
青き銀椀
春ゆかば道に残れるひとひらの花の香りも標とせむや
13
もっと見る
聴雨
山吹の花待ちわびて袖ぬらし面影さがす井手のわたりに
13
もっと見る
芳立
わが生くる国なりけりな心なきままにも行けばさくら咲き満つ
4
もっと見る
falcon
春風の吹き梳く柳の絲の間にさくら波寄る岸邊目にみゆ
11
もっと見る
聴雨
亡き友の言葉懐かしこの空のいづくに眺む花のかんばせ
10
もっと見る
芳立
世の人の愛づるや花の散りかかる路べの草も光ありけり
9
もっと見る
水中あやめ
浜千鳥跡にもしるき物思ひ今は消えなむ波のまにまに
23
もっと見る
聴雨
天離る鄙には闇の夜がありて月待ち鳴けるふくろうの声
10
もっと見る
水中あやめ
身も春もあらぬ千年にすみわたるいにしへゆかし道の辺の月
22
もっと見る
河のほとり
世の中はいかにありとも巡り来る春には花に逢ふぞたのしき
14
もっと見る
浅草大将
いにしへの平和もいづこ四方の海みなからからの大風呂の跡
7
もっと見る
聴雨
まだかたき蕾の影は日に永くたたむ手のもと暖かきかな
7
もっと見る
恣翁
青白き海底に似たる雪道に 夜汽車のごとく 瀬の響きたり
24
もっと見る
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
>>
[264]