ひよどりよりこのお気に入りの歌一覧
灰色猫
空き缶を 蹴とばしながら 帰る道 蹴っていたのは 自分の孤独
47
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卯月
足下にみんな奈落を引きずって歩いています晴れるといいね
6
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灰色猫
一羽では 寂しかろうと もう一羽 こしらえ並べる 雪うさぎ
53
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灰色猫
春風を 小瓶に詰めて 贈ります 涙の夜に 開けてください
67
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月虹
もう少し夢を見ていて良いですか夜明けの空は淡くにじんで
284
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うすべに
葉をたたく冷たい雨にじんちょうげ 閉じたつぼみはまだ冬の顔
8
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ななかまど
咳ひとつ発ててはならぬメジロかな小枝の先にわれ見ておらん
22
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横井 信
雨あがり畑にひとつ春の来るサヤエンドウの白い花咲く
7
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横井 信
雨の日の花を啄むひよどりの濡れた背中を山に見送る
6
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灰色猫
求婚のポーズのままで石化した王子を溶かしゆく酸性雨
7
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横井 信
ゆっくりと春めく空を流れてく風の形に煙の曲がる
10
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び わ
明日から手話の中級開始する最初のテーマ聴こえぬ体験
4
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横井 信
やわらかく森を包んだ霧雨の中をゆっくり鳥影の舞う
10
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ななかまど
大雪や蠅生きている生きている障子の桟の紙の温さよ
14
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成瀬山水
真夏日に欠片落ちたるうろこ雲去にける魚が恋しかりけり
8
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那珂由比
銃口を天に差向けこの闇を消し去るために三つ数えろ
31
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文月郁葉
校舎からカモメになって夏服の子らが飛び立つ終業式
7
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さかいたつろう
人類がまだ思春期だったころ神様はいつも泣いてたそうよ
5
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キタハラ
雨上がり死体のように転がれば虹を見つけてしまう春の日
16
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