大元油谷之助のお気に入りの歌一覧
千映2
今更にこれでもかと降る雨量でも手遅れ気味の紫陽花は泣く
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へし切
しきたへの枕片去る 短夜を 君が寝息の懐かしき夏
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ななかまど
死者たちの頭上行き交うロケット弾理性うずもれ和平たゆたう
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舞
白走る 寄せ来る波とひく波に 研がれた岩を また波の打つ
7
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なりあきら
五月雨に 椋鳥が鳴く 一羽二羽 紅いくちばし とがらせながら
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横井 信
夕暮れの水面に揺れる代かきのエンジン音は風に消えてく
10
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阿比留
寄る辺なさだけでいうなら昔から冬を知ってたような気がした
7
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まつばらりょう
いつの日か 青空を泳いだ こいのぼり 今は社会の波に溺れる
4
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只野ハル
晴れた午後蛙鳴く声窓の外週間予報は晴れの日続く
4
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ななかまど
世におらぬ母の仕草のくさぐさがわれ詠む歌のなかに佇む
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時計台
母の日に ひまはり屆く 十一本 「最愛」の母 選びしは父
6
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滝川昌之
ネモフィラは初夏を映して空と海ひたちの浜に「青」敷きつめる
15
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ハーコット
これまでのアドバンテージ手放して呼吸の楽な世界で憩う
5
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住川幸
青春の終わりに気付く祝日のミニシアターの暗い階段
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び わ
空晴れて遙かかなたに白き雲退院経過家内元気に
5
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猫谷しゅう
春雨のやさしい牢に囚われてより鮮やかだ本の景色は
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詠み人知らず
久しぶり 軽くなりては 痩せたかな 白髪も増えて 立派な老犬
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さえね
翠鳥のコバルトブルーの自転車で夏の坂道駆け抜けてゆく
8
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横井 信
いつもより早い目覚めは祝日のぼんやりしてる朝の鳥影
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なりあきら
久方の 光のどけき 春の日に 音も立てずに 白波が立つ
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