波端のお気に入りの歌一覧
恣翁
野茨の花弁はひそと波打ちて 余光に香こそ 吸われ消ゆなれ
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KEN
乞ふ程に遠のく春も梅の下むかしの春も同じに離る
3
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雨夜
淡くもゆ紫の色の菫花せはしき身にも映ろふ光よ
6
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恣翁
春寒の夜を深みて 濃やかに 依稀たる細雨 杜を籠めたり
15
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KEN
春まばら 思ひもまばら まばら降る雨を見上ぐる木々の末影
13
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へし切
ものなべてうらはかなげに暮れかかる春来といふにもの思ふなり
16
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さいおん
春雖立 未含 梅花 何時開 待戀寸
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へし切
野茨の実の色朱し 灰色の冬空のなか 其の色朱し
13
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KEN
ルリッルリッと鉛の空に色添へて小鳥ちりばむ 枯れ葺く野辺も
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詠み人知らず
病床に香る水仙匂やかに鏡曇りし我が吐息にて
8
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雨夜
懷かしく香る水仙いちりんいちりん鈴なり折りふしゑまふ
12
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へし切
海鳴りに耳を澄まして水仙の花は咲きけり身の果つるまで
14
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聴雨
何ものに喩ふるべきやこの空を星ひとつ咲く春の夕暮れ
9
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杜鵑草
事無きはかくあるべしと思ひしむ家群の灯のともる夕暮
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シダ
ゆく川の流れは絶えず百代の日をかけむとて網代編む夜半
8
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さいおん
飛鳥川 此小春日 秋黄葉 萌川路 漕之好毛
15
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KEN
燃ゆといふ言の葉軽く浮かべては 公孫樹見上ぐる平和の有りて
12
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恣翁
赤々と焦げたる空を 飄々と 風音ばかり弥猛けるなり
14
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横井 信
煙立つ刈田に残るひこばえのみどりの揺れる晩秋の朝
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さいおん
不寐夜 物見出 眺者 出立上 天大夫
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