波端のお気に入りの歌一覧
笹舟
ぬばたまの闇縫う糸に絆されて 月無き夜に騙る淨璢璃
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シダ
音なはずいとにふりけるきり雨のこの袖を地に縫ひ留めをりぬ
5
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聴雨
久方の雨のそぼ降る山ぎはにけぶり咲きたる合歓の花群
24
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継海
奥細き塀の間に間に現れし菜の花の色車窓より見る
5
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澪子
山頂へ上りゆくほど山桜花びら白く清らに咲けり
16
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へし切
夏の日の猛き陽ざしに耐えて咲く白き木槿は凛と立ちいる
16
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さいおん
叢雨 少間 乙鳥 低飛乍 夏告家
13
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杜鵑草
ひと歳も漕がで門渡る牽牛の手のたゆきをぞ空に知らるる
13
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詠み人知らず
小夜ふけてゆめまぼろしのふちにありいとしきひとの琴の音の聴こゆ
5
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雨夜
文目なき繭の淡綠うるはしき生るる生絹の衣いつくしき
8
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詠み人知らず
春はきぬ深きなさけのはごろもの文目とうつる風の姿や
12
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さえね
ねむりたるうちに卯月も過ぎゆきて父の身体につもるはなびら
5
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恣翁
野茨の花弁はひそと波打ちて 余光に香こそ 吸われ消ゆなれ
15
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KEN
乞ふ程に遠のく春も梅の下むかしの春も同じに離る
3
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雨夜
淡くもゆ紫の色の菫花せはしき身にも映ろふ光よ
6
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恣翁
春寒の夜を深みて 濃やかに 依稀たる細雨 杜を籠めたり
15
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KEN
春まばら 思ひもまばら まばら降る雨を見上ぐる木々の末影
13
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へし切
ものなべてうらはかなげに暮れかかる春来といふにもの思ふなり
16
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さいおん
春雖立 未含 梅花 何時開 待戀寸
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へし切
野茨の実の色朱し 灰色の冬空のなか 其の色朱し
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