キヨムのお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
銀の夜 うつつの裂け目 手を入れて記憶の石に冷やりと触れた
6
もっと見る
きりあ
少年は其の庭にそっと降り立ちて微笑んでいる名前はアリス
3
もっと見る
きりあ
凍晴(いてばれ)に羽根を広げて飛ぶ鳥の声をきいた日きみは帰らず
11
もっと見る
きりあ
庭園の片隅にそっと冬菫空と大地は非対称なる
14
もっと見る
ムラサキセロリ
宇宙の底にも栓がしてあって最後はひゅごって吸い込むんだろ
12
もっと見る
田中ましろ
「ねぇ、(きみがほんとにすきなひとはだれなのかおしえて)ううん、わすれて」
9
もっと見る
田中ましろ
ライオンになりたいネコは渾身の力を込めて鳴いた にゃー
8
もっと見る
山本克夫
画一にティッシュを配る僕たちのティッシュ配りが増え過ぎている
3
もっと見る
谷川めぐむ
告白をしたりされたりしてみたい それよりもまず恋してみたい
4
もっと見る
薫智
眠れずに涙流した夜もあるだがその夜が自分となった
13
もっと見る
青木健一
飽きるまで車輪の下に潜り込み原の英標解くのが時代
2
もっと見る
澤木淳枝
この世への 最後の言葉は グッドバイ 思ひ出めぐる 津軽の晩年
2
もっと見る
垂々
半月のもう半分を描く旅に出かけた彼が戻ってきません
21
もっと見る
垂々
あんなにも間違っていたやり方のひとつひとつが青春だった
85
もっと見る
竹本未來
偶然に月の欠伸を見てしまい大きな秘密ひとつ抱えた
15
もっと見る
沼尻つた子
呼び出しておいて台詞を噛む君だ 昼休み残り五分の屋上
5
もっと見る
久哲
身から出た錆ってほらね鉄の味するからたぶん血だったのよ
7
もっと見る
しろいろ
散らかったのではなく散らかしている でもこの一輪は造花ではない
6
もっと見る
あみー
環境に申し訳ない ほか弁は割り箸で食うほうがおいしい
12
もっと見る
紫苑
せはしなきおもひを溶かし蒼空に吸ひこまれゆくヴィヴァルディの「冬」
10
もっと見る
1
|
2
|
3
>>