 只野ハル
                
        目に見えぬ氷の張れる歩道橋駅へと急ぐ人は俯く
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                    只野ハル
                
        目に見えぬ氷の張れる歩道橋駅へと急ぐ人は俯く
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             藤久崇
                
        蟷螂の 香炉に骸を 晒せれば 倶に弔わむ 虫も聖も
        8
                
                    藤久崇
                
        蟷螂の 香炉に骸を 晒せれば 倶に弔わむ 虫も聖も
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             KEN
                
        ぎやうぎやうし 發ちて 虚ろの涸れ野かも 垂り穗の上の 蒼ばかり映ゆ
        11
                
                    KEN
                
        ぎやうぎやうし 發ちて 虚ろの涸れ野かも 垂り穗の上の 蒼ばかり映ゆ
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             詠み人知らず
                
        さ並びて 駒をはなむけ 西国へ 太刀弓とりて 追い退く行かむ
        12
                
                    詠み人知らず
                
        さ並びて 駒をはなむけ 西国へ 太刀弓とりて 追い退く行かむ
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             名鈴
                
        何処かで 常しへなるべし 蝶の舞 思ひ慰むる 君の居ぬ園
        15
                
                    名鈴
                
        何処かで 常しへなるべし 蝶の舞 思ひ慰むる 君の居ぬ園
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             ななかまど
                
        冬の季の風ちかづけばはらはらと公孫樹は掲ぐる黄金の覚悟
        10
                
                    ななかまど
                
        冬の季の風ちかづけばはらはらと公孫樹は掲ぐる黄金の覚悟
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             名鈴
                
        冬たちて 綴り刺せてふ きりぎりす 涙いと無く くるるばかりぞ
        15
                
                    名鈴
                
        冬たちて 綴り刺せてふ きりぎりす 涙いと無く くるるばかりぞ
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             さいおん
                
        久方 此日照 如常 明日阻 亦逢南
        8
                
                    さいおん
                
        久方 此日照 如常 明日阻 亦逢南
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             滝川昌之
                
        晩鐘に一番星を探したらちゃっかり早出の月に同伴
        13
                
                    滝川昌之
                
        晩鐘に一番星を探したらちゃっかり早出の月に同伴
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             茂作
                
        なんの杜 川とも知れぬ反り橋の 朱にも負けず燃ゆる紅葉
        13
                
                    茂作
                
        なんの杜 川とも知れぬ反り橋の 朱にも負けず燃ゆる紅葉
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             ひげじぃ
                
        資格者といえども些末な我なりき 職に貴賤はあるべきもなく
        11
                
                    ひげじぃ
                
        資格者といえども些末な我なりき 職に貴賤はあるべきもなく
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             横井 信
                
        柔らかな雨は大地を湿らせて秋の刈田に揺れるひこばえ
        15
                
                    横井 信
                
        柔らかな雨は大地を湿らせて秋の刈田に揺れるひこばえ
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             へし切
                
        爺ちゃんに お願いあるのと 愛しきよし Lineが繋ぐ 孫との絆    
        8
                
                    へし切
                
        爺ちゃんに お願いあるのと 愛しきよし Lineが繋ぐ 孫との絆    
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             音弥
                
        裏道の芋畑から声をかけて能弁婆は我を離さず
        9
                
                    音弥
                
        裏道の芋畑から声をかけて能弁婆は我を離さず
        9
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             ななかまど
                
        飴色に程よくなりし干し柿を天の恵みとただ享くるべし
        13
                
                    ななかまど
                
        飴色に程よくなりし干し柿を天の恵みとただ享くるべし
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             恣翁
                
        飛ぶ雲の慌ただしきに 一陣の風狂ほしく落ち葉を巻けり
        18
                
                    恣翁
                
        飛ぶ雲の慌ただしきに 一陣の風狂ほしく落ち葉を巻けり
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             へし切
                
        何を急く 我が物顔に自転車の 背後に迫る 歩道の怖さよ
        13
                
                    へし切
                
        何を急く 我が物顔に自転車の 背後に迫る 歩道の怖さよ
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             ななかまど
                
        空澄みて北へと一機飛ぶひかり仰ぐ彼方にわれを連れ行く
        11
                
                    ななかまど
                
        空澄みて北へと一機飛ぶひかり仰ぐ彼方にわれを連れ行く
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             名鈴
                
        今暫し 留まる秀つ鷹 時来れば 猛かる翼 羽振り去ぬらむ
        14
                
                    名鈴
                
        今暫し 留まる秀つ鷹 時来れば 猛かる翼 羽振り去ぬらむ
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             茂作
                
        茅葺きの家の圍爐裏に薪を足し 翁が語る芭蕉の旅路
        14
                
                    茂作
                
        茅葺きの家の圍爐裏に薪を足し 翁が語る芭蕉の旅路
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