想野のお気に入りの歌一覧
夢士
どんよりと雲垂れ込めし霙降る如月の夜の家路遠かり
26
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リクシアナ
雪溶けて百葉箱の顔のぞく春ひそやかに廃校の庭
92
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みやこうまし
妻去りて影一つなる寂寥に耐えて渡るや月の砂漠を
27
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もなca
とりどりに紫陽花の咲く垣根越し傘さす子らが一列にゆく
37
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コーヤ
青空に光を浴びて侘助は転び落ちても微笑みのまま
25
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舞
なにもかも踏み潰したき酔いありて吾が影を追う月を背にして
21
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野々花
寂しさを見透かすように届き来る昨日の名残の涼やかな風
21
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詠み人知らず
今宵みる花王マークに似たる月話し相手は君だけだから
22
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詠み人知らず
心から笑うことさえ忘れ去り君無き日々の辛さを思う
19
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都忘れ
過ぎし日を 流れのままに きた今は枯れ葉落ちるも 見おくりもせず
15
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悠々
呑まれたる邑は海市となりけるも 廃墟の土に芽吹く蒲公英
34
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へし切
雑草延ふ荒れ果つ里の飯館に明日の花は咲くのだろうか
27
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千映
夏祭り 子の少なくて 爺婆の寿命の延びるを見る夜となる
15
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詠み人知らず
閉じ籠ることの多きに嫌気さし小雨ふるなか書店へ急ぐ
21
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ふきのとう
雪のなか留守居の義母は玄関の明かりをつけて吾を待ちおり
21
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村上 喬
この旅の遙かな道のり思うとき僕らはゆったり道草をする
35
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リンダ
長月を終えてむかえた神無月わたしの神はどこをさまよう
9
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詠み人知らず
野良猫にちいさな自由があるとして何になるのか空腹なれば
21
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詠み人知らず
亡き母の好きな伊達巻重箱の隅に残れり食む人もなく
23
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悠々
ふるさとの雪もて末期の水となし兄は看取りぬそのいもうとを
22
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