夏緒のお気に入りの歌一覧
さえね
神様の赦しのような光あれさくらホテルの朝がはじまる
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芳立
八百色のひかりの夢の屋のそとに卯の花くたす夜半の雨かな
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さえね
花の木を燃やす匂いは雨に似て古き暖炉のカフェルノワール
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灰色猫
なにひとつ成すこともなく誰ひとり愛せぬままの星も光れよ
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おしるこ
あの庭のすみれのそばに今もある? わたしがはいるかなしい穴ぐら
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あまおう
信号のふたつ向こうはもう春で きみも桜も咲いてる気配
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矢車菊
かなしみはきりっと痛いほうがいい冷えたレモンの切り口が好き
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さえね
噴水の頂点(崩れ出すとこ)に神のちからがはたらいている
10
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まつり
戯れに握りつぶした花の名を、終ぞ知ることはないままの春
10
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住川幸
風光る握りばさみの切っ先が躊躇いそして交差すること
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みなま
懐かしいレシピの本の葡萄ジュース寡婦になるとは知らないはたち
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詠伝
川霧の招く遅延を分母とし闇の質量計算している
10
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詠み人知らず
けだものにもどりてわれらよりそひぬ自宅出産終りし夕べ
9
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紫草
ただ「バンッ」と指ピストルを撃ちこめば椿は紅い花落としたり
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村上 喬
ざらついた果実の皮など脱ぎ捨てて駆け出していく八月の海
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百匹目の猿
あの人は極の生まれであったのだ雪の上ではうまく歩ける
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芳立
めぐる春ひとも硝子もきらめきはまされる傷のゆゑに目に沁む
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律
冬枯れの放課後 渡る足音は 半透明に廊下に響く
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紫苑
猫やなぎ小さきひかりを宿しをり春まだあさき花かごのうち
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あまおう
トーストのバターのように滑らかにページをめくる白い指先
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