みみ松のお気に入りの歌一覧
村上
朝霜の予報に菊を軒に入れ空見上ぐればオリオンの冴ゆ
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紫苑
偉丈夫を恋ひし驕りの日の過ぎて痛みを分かつ掌を知る
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紫苑
静謐の濃きにたゆたへ図書館の一隅に我が聖域のあり
17
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光源氏
風寒み春の枯れ木を宿にして北を枕につひのゆふぐれ
7
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恣翁
まじまじと 両の掌眺めては 自分の死期を ぼんやり想ふ
61
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恋花
鬼は外 豆を投げつけ叫んでも日本鬼子はおうちで眠る
5
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七色コイン
君が居る。ただそれだけで眠くなる。 君は揺りかご 僕の揺りかご。
25
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詠み人知らず
ダイソンの音でため息消しながら胸に溜まった埃をはらう
15
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詠み人知らず
鍋底に焦げ付いたのは幾度(たび)も温ため直した私の思い
13
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深山
降ったまま 綺麗なままで いたかったものも言わずに 泥なずむ雪
5
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あそびくも
鉄音は風に抗ひ響みたち凍つる足場に冬を蹴る人
15
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あそびくも
細瓜の青みづみづし丸かぶり音涼やかに香り立つ夏
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大獏
夜しじま川端を歩く一尾魚水面を跳ねて孤独を払ふ
7
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大獏
沖の辺の霞のかかる房総をさざめくひかり穏やかに照る
6
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恣翁
自堕落な起臥に ふやけし脳だに 何時か知るべき 苦き思ひを
13
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ふきのとう
青空に重き雨戸を開けたればまばゆき光われをとらえる
16
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芳立
指恋をサボらない女子高生のバッグに揺れる湯島天神
8
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光源氏
春の夜の憂き身をさめぬ戀なれども儚く見えし露と知らなむ
8
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大獏
真夜中の蛇呼ぶ笛の律に似た吐き出せぬ声 微笑みに包む
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ねずみ
名も貌も時の流れに埋もれゆき仏苔むし随喜の相に
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