杏理のお気に入りの歌一覧

• 芳立 わが里にひげ振りまどふ大なまづ天ぷらにして食はましものを 11 もっと見る
• 風橋 平 地震というけものは人を喰うのですみなさん無事でありますように 15 もっと見る
• 詠み人知らず 水縹にあやめもはえる絹の帯解く音すずしふうりんの影 16 もっと見る
• 凍 うたた寝とひそひそ声と水音と廊下でナースのスリッパぱたぱた 4 もっと見る
• 卯月 歌うようにちよこれいと、と呟けば少女に戻る春の階段 10 もっと見る
• さとうはな 蚕から絹を取り出す指先に触れられ声を失う小鳥 5 もっと見る
• 林ユキ 花椿ほとり落ちればありふれた夢の終はりのやうな静けさ 27 もっと見る
• さめ 煮こごりが融けて絡まる白飯と鮫の肉とは知らないキミと 5 もっと見る
• さめ 殻破り 煙のように立ち上がる 蓮華座のキミ 鰯雲背に 5 もっと見る
• はな 泣くこともできないくせに２５のわたしは大人のふりをしている 6 もっと見る
• やぐるま 英単語ほうりだしても雨止まず熱帯果樹の学名うつす 6 もっと見る
• さとうはな 見かけれど声掛けられぬはがゆさをキャラメル噛んでごまかしてゐる 8 もっと見る
• ほたる 少年の危うさのまま春を待つ誰も知らない冬芽の秘密 11 もっと見る
• ムラサキセロリ セーターに絡んだ君の髪の毛で夢の続きを編んでみよう 5 もっと見る
• 舞　 シリウスの導くままに君を抱き翼の限り天空を行く 7 もっと見る
• さとうはな やはらかな まゆき置きたる南天は 鳥ぞたずねる便りこそあれ 8 もっと見る
• 水島寒月 高き棚の前に佇む女子学生の薄く開けるくちびるの色 2 もっと見る
• 聴雨 小夜ふけて時雨降り初む紫の吐息ににじむ君がゐた冬 10 もっと見る
• 浅草大将 我が恋もそのひとつぶと実りしか南天あまた赤く色付く 15 もっと見る

 

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