恣翁さん
のうた一覧
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牧神は 気楽に追へるニンフらに振られて 己がファルス慰む
平成二十六年五月十七日
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月迎へ 酒酌み交はす今夕の宴忘れじ 別れし後も
平成二十六年五月十六日
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我歌へば 月徘徊し 我舞へば ...
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喉に串打たれし石斑魚は 紅き腹見せて 囲炉裏に焼かれたりけり
平成二十六年五月十五日
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ちょうど今時分から、箒川や那珂...
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江風の雨呼び 舟の涼しくて 蜜柑の花の香に酔ひぬらし
平成二十六年五月十四日
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酔ひて江楼に別れむとすれば 橘柚...
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初夏の麦畑なる冷涼に 我が身を重ね 騒ぐ風聞く
平成二十六年五月十三日
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葬儀に向かう富山への車中で見か...
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閉ざされし部屋に ひっそり過ごしたる時 覚まさする臭いに噎せぬ
平成二十六年五月十二日
25
危篤状態だった親友を見舞うつも...
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蝙蝠の群れ羽搏きて 日の暮れの青磁の空に 罅入るめり
平成二十六年五月九日
30
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熟れ切った娼婦の饐えし体臭に 噎ぶがに愛づ 春の盛りを
平成二十六年五月八日
21
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桃花こそ 春に色付き眉目良けれ 花散りぬれば 誰か訪ぬる
平成二十六年五月七日
29
春桃 初めて紅を発し 色を惜し...
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山道の地肌に映ゆる木洩れ日の 揺れて 清らな豹紋描けり
平成二十六年五月六日
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どなたかは存じませぬが 大量の拍手に感謝 面映きかな
平成二十六年五月五日
30
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野茨の香りは 霧に湿りたる棘に絡むがに 消え残りけり
平成二十六年五月五日
39
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磨り減りて 面立ちすらも朧なる石仏群の 木洩れ日に映ゆ
平成二十六年五月四日
61
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月眺め 琵琶なと弾かむと思へども 春恨重く 御簾の捲かれじ
平成二十六年五月三日
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西宮 夜静かにして百花香し 珠...
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眼の前を 白き日傘の回るがに 紋白蝶の楚々と飛ぶかな
平成二十六年五月二日
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今年は蝶々をなかなか目にしませ...
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曾つて書きし落首 観る人誤てり 壁の荒ぶれば 古人の作かと
平成二十六年五月一日
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禹寺 荒残して 鐘鼓在り 我来...
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渓流を 山女魚釣らむと上れるに 帯に似る空 風は死にけり
平成二十六年四月三十日
37
渓流釣りに出かける時は米、味噌...
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白蛇の尾を引くごとく 川下の闇に 消えゆく瀬の滾りかな
平成二十六年四月二十九日
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学生時代、私の所属した研究室で...
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雑草の 春ともなれば年毎に 徒に伸び 先行かしめず
平成二十六年四月二十八日
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長信宮中の草 年々 愁処に生ず...
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執拗な蔓を 木肌にめり込ませ 苦しげに 栗身悶えためり
平成二十六年四月二十七日
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