恣翁さん
のうた一覧
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炭酸の細かな泡を透かすがに 景色はぼんやり緑に烟る
平成二十五年七月五日
26
昨日の驟雨を詠みました。
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峰々は残照浴びて その起伏 幽かに明く車窓に流る
平成二十五年七月二日
39
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早苗月 竃の煙たなびける茅舎の軒に 燕鳴きたり
平成二十五年六月二十五日
37
漢宮 一百四拾五 多く朱簾を下...
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石蕗の濃き緑葉に置く滴 照る程に 雨降り増さるめり
平成二十五年六月二十日
36
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雨の過ぎ 階に苔青く満つ 繁華知らずがに 楼靄に籠む
平成二十五年六月十七日
22
雨過ぎて 一蝉噪ぎ 飄蕭として...
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仏塔の迎ふる街に 今まさに 雲道連れに 雨入らむとす
平成二十五年六月十二日
21
雨意 成らむと欲して還ほ未だ成ら...
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開く時振り撒く夢を閉ぢ込めて 眠る蕾の白き睡蓮
平成二十五年六月十一日
43
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じっとりと汗ばみ 火照る肌には 雨気を含む風ぞ重たき
平成二十五年六月七日
26
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六月の青嵐吹く川堤 泥の木陰に臥し睡らばや
平成二十五年六月四日
39
乞ひ得たり 田園 自在の身 還...
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幟立つ茶店の裏に 梅の実の 雨に打たれて熟れたるを見る
平成二十五年五月三十日
37
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輪郭の滲める月に 漆黒の禽飛び立ちて 「唖々」と一声
平成二十五年五月二十二日
26
紫草さんが詠まれた鴉の歌に、勝...
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沼の面を 燕掠めて波立てる水の碧さぞ 庇に当たる
平成二十五年五月二十一日
18
小圃香銷雨乍停 陰々新緑遍郊垌...
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雨晴れて 初夏の風薫りつつ 座敷に 麦の青さ映えけり
平成二十五年五月十七日
21
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咽るがに 草の臭ひの鼻塞ぎ 去りゆく春の恨み尽くまじ
平成二十五年五月十六日
27
鼻を擁ぎ 襟を侵して 花草香し ...
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屋敷林 襟元を吹く凱風に 木漏れ日揺れて 初夏清し
平成二十五年五月十五日
24
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花弁の透き通るまで寂しげな桜や 雪に洗はれて咲く
平成二十五年五月十三日
39
土日を利用して、一度訪れてみた...
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黄昏は 藤花の陰に深まりて 春の尽くるを惜しみけるかも
平成二十五年五月九日
62
慈恩の春色 今朝尽く 尽日徘徊...
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雨晴れて 気紛れな風に 野茨の香りし立ちて 我を酔はしむ
平成二十五年五月六日
20
朶々精神あり 葉々柔らかなり ...
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一粒の真珠の如き月の射す新芽は 青き羅の帯に似る
平成二十五年四月二十六日
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湖上春来似画図 乱峰囲繞水平鋪...
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春の日は遅く 空しく座れるに 愁ひを帯びて 空暮れ難し
平成二十五年四月十九日
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