恣翁さん
のうた一覧
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沼の面を 燕掠めて波立てる水の碧さぞ 庇に当たる
平成二十五年五月二十一日
18
小圃香銷雨乍停 陰々新緑遍郊垌...
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険峻を 雨衝き 暮れて帰りつれば 笠一面に紅の花弁
平成二十五年五月二十日
20
冠を弾く 紹興の末 組を解く ...
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雨晴れて 初夏の風薫りつつ 座敷に 麦の青さ映えけり
平成二十五年五月十七日
21
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咽るがに 草の臭ひの鼻塞ぎ 去りゆく春の恨み尽くまじ
平成二十五年五月十六日
27
鼻を擁ぎ 襟を侵して 花草香し ...
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屋敷林 襟元を吹く凱風に 木漏れ日揺れて 初夏清し
平成二十五年五月十五日
24
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誰が家か 巡らす塀の高々と 崩れし箇所ゆ 蓬生の見ゆ
平成二十五年五月十四日
17
安邑 南門の外 誰が家か 板築...
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花弁の透き通るまで寂しげな桜や 雪に洗はれて咲く
平成二十五年五月十三日
39
土日を利用して、一度訪れてみた...
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老残の身は 春風に酔へれども 旧知は挙げて 代替はりけり
平成二十五年五月十日
18
方舟衝破す 湖波の緑 聯騎蹋残...
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黄昏は 藤花の陰に深まりて 春の尽くるを惜しみけるかも
平成二十五年五月九日
60
慈恩の春色 今朝尽く 尽日徘徊...
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ゆっくりと 夕陽を背に 老翁は酒を飲みたり 一日終はりぬ
平成二十五年五月八日
25
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雨晴れて 気紛れな風に 野茨の香りし立ちて 我を酔はしむ
平成二十五年五月六日
20
朶々精神あり 葉々柔らかなり ...
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年増女の男に跨りて つびの毛を擦りつけつつ 極みに果てつ
平成二十五年五月五日
15
碧荷幽泉に生じ 朝日艶にして且...
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大原女の少女 さざめき行く径は 馥郁たれや 石楠花の咲く
平成二十五年五月三日
54
昨夜帰省し、本日は、大原女まつ...
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老いの春 気にも止めざる遊客の 落花踏みつつ往き交へるかな
平成二十五年五月二日
20
紅樹青山 日は斜めならむと欲す ...
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いつも同じ経路を辿り 散歩するに 踏まれし草の倒れけるかな
平成二十五年五月一日
21
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一粒の真珠の如き月の射す新芽は 青き羅の帯に似る
平成二十五年四月二十六日
33
湖上春来似画図 乱峰囲繞水平鋪...
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禅林に 茶釜の湯気の立ち昇り 落花の風に君を思へり
平成二十五年四月二十五日
34
觥船一棹すれば 百分空し 十歳...
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指を折り 連休迄の日を数ふ 三月ぶりなり 妻子と逢ふは
平成二十五年四月二十四日
29
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目覚むれば 身に花の影 月に映え 抱き起さるるを覚えざりけり
平成二十五年四月二十三日
28
幾年事無く江湖に傍る 酔ひて倒...
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閑居して 雨突く飛燕眺めては 唯だ憂ふのみ 杏花の散るを
平成二十五年四月二十二日
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牀は屏風に隠り 竹几は斜めなり ...
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