紫苑さん
のうた一覧
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明けやらぬ野にひとすぢの梅が香をたどりても見む春のかよひ路
平成二十三年一月二十八日
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あかねさす紫の芽の吹き初めてミモザ枝垂るる冬のひだまり
平成二十三年一月二十六日
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ゆくりなき焔に惑ふ身の裡に非日常のMITSOUKOを纏へ
平成二十三年一月二十四日
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本歌: 燃え残るわたしの風よ今...
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うつしよをかたしろにとふあたはざるわれはみづはらしをんにあらず
平成二十三年一月二十四日
9
現実を手放すことも暗喩も苦手です...
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生計にもとほき鏡かチュニジアのフランシーヌの黒きひとみは
平成二十三年一月二十三日
11
独裁政権への抗議の自殺は殉教の扱...
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うつそみは仮の面をそのままにペイヴメントのただなかを行け
平成二十三年一月二十三日
15
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甘えゐる我を許さじ窓のもと野良のひとこゑ宵闇を裂く
平成二十三年一月二十三日
9
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春まだき陽に游びゐるうす紅のスヰトピーより蝶の孵らむ
平成二十三年一月二十二日
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うつそみの闇に染むれば照り映ゆる月を今宵の兄世とも見む
平成二十三年一月二十二日
12
本歌: うつそみの人にあるわれ...
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水仙はひと重が美しといふひとを思へどいまだ律せざりしも
平成二十三年一月二十一日
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その方は鎌倉の瑞泉寺に眠っておら...
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つれづれと沈黙の櫂のたはむるる水底ふかく魚ねむりをり
平成二十三年一月二十日
15
『「徒然(つれづれ)」の櫂「無言...
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来しかたにうすく涙のにじむとき汝つつむべしあはゆきの恋
平成二十三年一月十八日
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あかねさす紫煙ただよふ夕映えに引き留めらるる心地こそすれ
平成二十三年一月十八日
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枕詞はめったに使わないので難しい...
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はだら雪きたなごころの白きにも黒きにも陽のたひらかにさす
平成二十三年一月十六日
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あかときに天より落つる文抱けばさくらひとひらそに入りぬべし
平成二十三年一月十五日
16
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冬空に生隔つるや天の川わたれる星のいのち燃やしつ
平成二十三年一月十五日
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その先にあだし野の狗みすゑつつ沈みゆく夜は我が肩を抱く
平成二十三年一月十三日
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受信トレイ太字のひとつ増ゆるときをののく指に絡むつるくさ
平成二十三年一月十一日
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へうへうと風鳴りわたる桟橋に去年の鴎のこゑよみがへる
平成二十三年一月十日
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先日、折句に過分な歌をお返しいた...
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「はいゴミ」とぽんと放れば受けとめる呼吸するほどの歳月を思ひぬ
平成二十三年一月九日
18
大学の短歌サークルで知り合い、結...
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