紫苑さん
のうた一覧
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たまゆらの藍のはかなし萎れゆくあさがほの蜜くちに含めば
平成二十四年九月五日
18
本日のお題は「玉響(たまゆら)の...
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ぺしゃんこの蝉を一匹からからと鳴かせてわびし秋風のゆく
平成二十四年九月五日
4
『影響』と『ぺしゃん』のどちらか...
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やはらかくとほきにありぬ名も知らぬままに三年を過ぐししひとの
平成二十四年九月四日
7
本日のお題は「やわらかい」または...
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監視カメラを人影のよぎりけり刑場の上に立つとふビルの
平成二十四年九月四日
5
『幻』と『カメラ』の二つともを題...
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さみしい夜もあるねとふ友ありてふたたび知りぬよるの寂しき
平成二十四年九月四日
6
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あふのけに落ちしを指に掬ひてし蝉は梢を高らに去りぬ
平成二十四年九月二日
12
お使いの帰り道、目の前に蝉が仰向...
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目を閉ぢて寄せてはかへす雨音にたゆたふ君のねむり深かれ
平成二十四年九月二日
11
本日のお題は「眼を閉じて」または...
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名も知らぬ野の草の我が背を越えて思ひ激しき八月のゆく
平成二十四年九月一日
14
「野」と「きしょう」のどちらかを...
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照り映ゆるあをき月華にはだか身をさらしつつ思ふ罪ふかきこと
平成二十四年八月三十一日
14
今夜はブルームーン(ひと月に二度...
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窓の辺に止まる蛾の眼にうつる吾は光の檻の囚はれ人か
平成二十四年八月三十日
6
「老」と「おり」のどちらかを用い...
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寝ねがての隈をうつして深秋のあさ姿見のひややかに立つ
平成二十四年八月二十九日
12
本日のお題は「冷やかな」または「...
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すぼめたる孤独の唇は月(リュヌ)ときく半母音なる吐息つくべし
平成二十四年八月二十八日
8
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限らるる日を寄り添ふる君なればためらひの指わが髪を梳く
平成二十四年八月二十六日
16
本日のお題は「髪を梳く」または「...
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祭壇の誓ひに応ふるすべのなきわが胸ぬちを人こそ知らね
平成二十四年八月二十六日
12
「応」と「ちかい」の両方を用いて...
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炎天に立つくれなゐの目より入り胸ひたすかにさるすべり咲く
平成二十四年八月二十五日
8
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昨夜までをくるひ鳴きしに蝉の音の絶えてきはだつ風鈴のおと
平成二十四年八月二十三日
5
昨夜2時過ぎまで、ミンミンゼミが...
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秋風に木々揺らぎゐる野に立てばコスモスあまた笑まふかに咲く
平成二十四年八月二十三日
8
「輪」と「こえ」のどちらかを用い...
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おのが死にかへて平らの尊きを訴えむとは思はざりしよ
平成二十四年八月二十三日
7
ジャーナリストといえども自らの命...
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交はらぬ道とは知らねうつせみの身をうきふねの夜にまかせて
平成二十四年八月二十二日
7
本日のお題は「ふと気づく」または...
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なだめつる獣の背のれんれんと晶子登美子の熱つたへをり
平成二十四年八月二十一日
4
本日のお題は「快い」または「こら...
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