紫苑さん
のうた一覧
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ろくろ碾くひずみありしに口縁にゆがみを加ふ若武者の意気
平成二十一年十月四日
5
視聴できる時間の都合でいつも螢子...
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言わぬまま分かちし袂 信じ切れ苦しかりとも 求むるみちを
平成二十一年十月四日
10
せっかく折句歌会もあったことなの...
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吾が悪しとみずからを告る勁ささへ失へる我が弱きを責むる
平成二十一年十月四日
7
かつて「私があなたを裏切ったの、...
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「ゲーベ・エス・カイネ・キルシュブリューテン」外国語でも短歌はすてき
平成二十一年十月四日
4
佐佐木幸綱氏のドイツ・スイスでの...
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水鏡月けざやかに映れども千々にくだけてもの思はする
平成二十一年十月四日
13
月の歌でふっと思い浮かんだのが大...
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砂浜で拾いし貝を嗅ぎまわり猫はまだ見ぬ海とたわむる
平成二十一年十月三日
19
観音崎の浜辺で 貝殻を拾ってき...
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黙すひとなほとどまりて詠うひとそれぞれの背に降る虫のこゑ
平成二十一年十月三日
12
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伊藤整よりメイプルソープへ時どきに自由は問われ我らも変わる
平成二十一年十月三日
4
お歌ありがとうございました。 ...
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雨に煙る岬曲がればひっそりと海辺のミュゼは我を迎ふる
平成二十一年十月三日
7
ミュゼ(musee)=美術館。
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ひとけなき海辺のまちに降り立てる吾を迎えしは驟雨なりけり
平成二十一年十月三日
6
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木々が鳴り風が窓うつこんな夜にコニーはいずこの森を駆けゆく
平成二十一年十月二日
6
「コニー」はD.H.ロレンスの「...
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採りしままに胡桃の白き実を食めば少年から青年への匂いにも似て
平成二十一年十月二日
7
さとに胡桃の木があり、毎年溢れる...
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鶏頭と吾亦紅入りて出来合いのブーケは秋を配りておりぬ
平成二十一年十月二日
8
花屋さんの店頭には必ず500円く...
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ふたたびの地震に襲はるみんなみの島になにゆゑ疾く手を延べぬ
平成二十一年十月一日
4
みんなみ=南。 鳩山政権は ...
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貴石など似合わぬ身にてむらさきの水晶ひとつ胸乳のうえに
平成二十一年十月一日
12
「宝石」歌会の御礼に一首。 以...
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今晩の東京タワーは天からも見えるでしょうかピンクリボンデー
平成二十一年十月一日
13
乳癌で亡くなった友人がいます。 ...
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我がいのちやがて盡きなむ吾を支えてふひとあらばそれもまたよし
平成二十一年九月三十日
10
うっかり持病の薬を忘れて外出し、...
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秋しぐれ優しさよりもぬくもりを求むるひとあり朽月の逝く
平成二十一年九月三十日
13
朽月=九月。
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けものくさき血迷いごとを飲み込みて虫すだく夜の闇に黙せる
平成二十一年九月三十日
4
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憐憫と慈愛の線をどこで引くひたすら縋るひと前にして
平成二十一年九月二十九日
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