シダさん
のうた一覧
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偶像は鏡と覚ゆ 月面の海なる場所に水はあらざり
令和四年十月二日
1
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いにしへの軍議の声はつき影に城のみ残る小田原と見ゆ
令和四年六月十日
4
大河ドラマは観てゐないのですが、...
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おく山にふみ分け入れば君のかの今は遠くにあらむとぞ思ふ
令和四年六月十日
3
遠くへ来しは吾にこそあれ、ともま...
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草のはに結びしつゆのみをつくし秋には枯れていづれ迷はむ
令和四年五月十三日
3
真夏の草熱れの如き思ひもいづれは...
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止みたると思へば降りて遠ち近ちに血と屍と炎ありけり
令和四年五月十三日
4
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見やれども見果つるまでの虚無のみと覚ゆる夜には引き潮を待つ
令和四年三月二十二日
5
いづれ虚無なら思ひもあらじ、など...
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我のみは流れ弾には当たらじと思はずば死ぬ思へども死ぬ
令和四年二月二十一日
2
「ただ “当たり前” に生きる」...
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いつの間にルビコン川は背にありて喇叭の鳴れば帰路もあるまじ
令和四年二月二十一日
4
「賽は投げられた」と云ひ得るもま...
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よの風の寄せて流るるうきくさに叢雲かけてつきも見やらず
令和四年二月四日
2
相変はらず地に足の付かぬ感じでふ...
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寄す波に行方も知らぬうき身とて呼びもせざるに歳神の来る
令和四年二月四日
5
新暦では今更ですが。1月生まれな...
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うみしよの波の打つ身とうきたればつきの白きに何をか見ばや
令和三年十二月一日
5
いづれ言葉も白白しきか。
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見ざりなばいづれよにふる由もなし朝の露と消なまほしきを
令和三年十二月一日
1
ながめもあらじ。
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見ざりなば消なまほしとぞ終夜こひねがひしもいづれ届かじ
令和三年十二月一日
1
いづれ会へない夜ならば。
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切り傷のごとく叫べやほととぎすこの夢ならば覚めなまほしと
令和三年十一月二十三日
1
ホトトギスに眠りを破られたことは...
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襷には長きをふたり結び合ひいづれ落ちなば諸共ならむ
令和三年十一月二十三日
0
「帯に寄せ契る」と思へばつい剣呑...
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ひと足のごとに鳴るなり霜柱踏み折りて音また折りて踏む
令和三年十一月十九日
5
明くる朝にはざくざくと。
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明くる日の温みも奪ふ凍月の光もとめて霜柱伸ぶ
令和三年十一月十九日
5
深まる夜にはきしきしと。
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みを漱ぎかはの流れて絶えぬちに潤すししの清浄ならむ
令和三年十一月五日
3
このお題を得て初めて知つたのです...
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身の尽きを見送りければ廻るよに映す今宵の百年の月
令和三年十一月五日
3
今日も誰かの百年目、と云ふと何だ...
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あたらよと覚えけむよの遠かれば散る花のかも今はきくまじ
令和三年十月二十七日
4
秘すれば花、聞くだけ野暮、とでも...
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